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サプライヤーCSRアンケート サプライヤーCSRアンケート

サプライヤーCSRアンケート

アサヒグループでは「アサヒグループ持続可能な調達基本方針」に基づき、サプライヤーの皆様と共同で地球環境や地域社会に配慮した調達活動に取組んでいます。2015年、2016年に引き続き2018年に、サプライヤーの皆様のCSRに関する取組みを把握し、課題を解決することを目的に「サプライヤーCSRアンケート」を実施しました。
アサヒグループは、「サプライヤーCSRアンケート」によってサプライヤーの皆様の課題が明らかになった場合、直ちに取引を停止・解除するのではなく、サプライヤーの皆様とともに課題の改善に取組むことが社会における課題の根本的な解決につながると考えています。「サプライヤーCSRアンケート」をはじめとするこの一連の活動は、サプライヤーの皆様との強固な信頼関係と長期的な協力関係をより確実なものとすることを目指しています。

調査の概要

対象

アサヒビール(株)、アサヒ飲料(株)、アサヒグループ食品(株)、アサヒヨーロッパ、アサヒブリュワリーズヨーロッパ、アサヒビバレッジズ、エチカビバレッジズ(7社)
社名は、2018年アンケート実施時点のものです。

対象サプライヤー数

依頼数 1次サプライヤー
からの回答数
2次サプライヤー
からの回答数
回答数合計
国内 385 361 76 437
海外 47 33 - 33
合計 432 394 76 470

アンケート内容

今回の調査では、国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)にて2017年に作成されたセルフ・アセスメント質問表(SAQ)を採用しました。この質問票を採用した理由としては以下4点が挙げられます。

  • 1)「アサヒグループサプライヤーCSR行動指針(2020年1月「アサヒグループサプライヤー行動規範」に改正)」と親和性が高い
  • 2)GC10原則やISO26000、GRIなどの国際規格との整合性が取れている
  • 3)業界や業種を超えた統一書式を利用することで、サプライヤーの回答負荷を軽減できる
  • 4)レーダーチャートによるフィードバック書式や用語集があり、分かりやすい

今回の調査では、GCNJが作成したSAQに記載のある、以下9項目についてアンケートを実施しました。各項目それぞれに小項目を設定し、「法律の認識」、「方針」、「体制・責任」、「取組み結果の確認」及び「是正」の状況を尋ね、取組み状況を点数化しています。

調査項目 9項目

(1)CSRにかかわるコーポレートガバナンス、(2)人権、(3)労働、(4)環境、(5)公正な企業活動、(6)品質、(7)情報セキュリティ、(8)サプライチェーン、(9)地域社会との共生

大項目 中項目
(1)CSRにかかわるコーポレートガバナンス
  1. CSR推進体制の構築
  2. 内部統制の構築
  3. 事業継続計画(BCP)
  4. 内部通報制度の構築
  5. CSRに関わる社内外への情報発信
(2)人権
  1. 人権に対する基本姿勢
  2. 人権の尊重と差別の禁止
  3. 人権侵害の加担(助長)の回避
  4. 先住民の生活および地域社会の尊重
(3)労働
  1. 労働慣行に対する基本姿勢
  2. 雇用における差別の禁止
  3. 人材育成やキャリアアップ等に関する従業員への平等な機会提供
  4. 非人道的な扱いの禁止
  5. 適正な賃金の支払い
  6. 労働時間、休暇・有給休暇等の公正な適用
  7. 強制労働の禁止
  8. 児童労働の禁止
  9. 操業する国や地域の宗教的な伝統や慣習の尊重
  10. 結社の自由と団体交渉の権利の認識と尊重
  11. 従業員の安全衛生、健康についての適切な管理
(4)環境
  1. 環境への取組みに対する基本姿勢
  2. 製造工程、製品およびサービスにおける、法令等で指定された化学物質の管理
  3. 排水・汚泥・排気の管理及び発生の削減
  4. 資源(エネルギー、水、原材料等)の持続可能で効率的な利用
  5. GHG(温室効果ガス)の排出量削減
  6. 廃棄物の特定、管理、削減、および責任ある廃棄またはリサイクル
  7. 生物多様性に関する取組み
(5)公正な企業活動
  1. 公正な企業活動に対する基本姿勢
  2. 事業活動を行う国内外の現地行政や公務員との適切な関係の構築
  3. 営業または購買活動等における、顧客や取引先等との不適切な利益の授受の防止
  4. 営業活動等における、競争法違反の防止
  5. 反社会的勢力・団体との関係排除
  6. 第三者の知的財産の無断使用や著作物の違法複製防止
  7. 社外からの苦情や相談窓口
  8. インサイダー取引の禁止
  9. 利益相反行為の禁止
(6)品質
  1. 製品・サービスの品質・安全性に対する基本姿勢
  2. 製品・サービスの品質・安全性の確保
  3. 製品・サービスの事故や不良品流通の発生時の適切な対応
(7)情報セキュリティ
  1. 情報セキュリティに対する基本姿勢
  2. コンピュータ・ネットワークへの攻撃に対する防御
  3. 個人データおよびプライバシー保護
  4. 機密情報の不正利用防止
(8)サプライチェーン
  1. サプライチェーンに対する基本姿勢
  2. 紛争や犯罪への関与の無い原材料の使用(紛争鉱物への取組み)
(9)地域社会との共生
  1. 地域社会への負の影響を減らす取組み
  2. 持続可能な発展に向けた地域社会との取組み

また、9項目に加え、省エネ省資源活動の具体的な取組みや、社会に配慮した製品を供給するための認証取得などについても調査しました。

アンケート集計結果

アンケートの結果概要

アンケートの結果9項目を合計した全体の平均得点率は78%で、項目によって64〜90%の幅がありました。得点率の高い項目は「(3)労働」、「(6)品質」「(7)情報セキュリティ」である一方、得点率の低い項目は「(2)人権」「(8)サプライチェーン」でした。

項目 設問数 最大
得点率(%)
最小
得点率(%)
平均
得点率(%)
標準偏差
(1)CSRにかかわるコーポレートガバナンス 20 100 20 74 25
(2)人権 9 100 0 70 26
(3)労働 23 100 0 84 19
(4)環境 15 100 0 77 24
(5)公正な企業活動 20 100 20 78 24
(6)品質 7 100 0 90 19
(7)情報セキュリティ 9 100 0 83 21
(8)サプライチェーン 7 100 0 64 29
(9)地域社会との共生 4 100 0 72 27
全体 114 100 20 78 19

補足質問の結果

原材料調達先(2次サプライヤー)の状況把握

原材料調達先(2次サプライヤー)の状況把握

社会に配慮した製品を供給するための認証取得

FSC(森林認証) 56社
RSPO(持続可能なパーム油) 22社
レインフォレスト・アライアンス(熱帯雨林の維持) 17社
フェアトレード(新興国生産支援) 12社
GAP(農業生産工程管理) 7社

環境に関する認証・評価について

ISO14001 主事業所におけるISO14001認証の取得 42%
CO2排出量 スコープ1、2の算出をしている 27%
スコープ3の算出をしている 14%
水リスク 水リスクの評価を行っている 33%

環境に関する指標・開示状況について

廃棄物量削減 CO2排出量削減 水使用量 排水量
目標設定 49% 46% 30% 22%
目標公開 15% 20% 10% 5%
実績把握 82% 59% 79% 62%
実績公開 25% 27% 21% 16%
再生可能エネルギー リサイクル/再資源化
目標設定 8% 42%
目標公開 5% 15%
生物多様性
方針設定 24%
方針公開 14%

アサヒグループに納入する製品における環境配慮の取組みについて 

原料・資材の開発・設計・製造工程において省資源化に努めている 70%
包装材料の軽量化に努めている 61%
原料・資材に関して包装材料のリサイクル化を進めている 57%

調査結果の共有と改善に向けた取組み

結果のフィードバック

「サプライヤーCSRアンケート」の結果については、回答を得たサプライヤー全社に対して、アセスメント結果と調達担当者のコメントを入れてフィードバックをそれぞれしています。

また、集計・分析した調査結果をサプライヤーの皆様を対象とした会議で共有しています。これにより、CSR調達のさらなる推進と共に、「アサヒグループサプライヤー行動規範」の浸透につながると考えます。

現地調査の実施

2018年に5社、2019年に12社を訪問し、回答の具体的な取組み状況について調査を行いました。その結果、アンケート上では課題として認識していた項目に対して、実際には何らかの対策が行われていることを確認しました。

調査において課題への対策が不十分であることが判明した場合には、他社の取組み事例を紹介したり、関連法令について社会保険労務士や弁護士、労働基準監督署へ相談することを提案するなど、対応策をサプライヤー様と一緒に検討しています。具体的には、これまで以下のような事例がありました。

  • 研磨工具の固定が不安定であったため、万力による確実な固定を提案した。
  • 作業場における照度や騒音の測定方法が労働安全衛生規則に準じていなかったため、社会保険労務士や労働基準監督署、顧問弁護士に相談頂くことを提案した。

尚、調査の実施にあたっては、(1)CSRアンケートの得点率、(2)アサヒグループの取引額、(3)「アサヒグループ調達方針説明会」の出席サプライヤーであること、(4)CSRリスクの観点から原材料を製造しているメーカーを優先、という4つの観点から選定しています。

2020年は12社を訪問して調査を行う予定です。また、国内外グループ会社の原材料サプライヤーの皆様を対象に「サプライヤーCSRセルフアセスメント質問表」を実施する予定です。

サプライヤーの皆様に守って頂きたいこととして2015年11月に制定した「アサヒグループサプライヤーCSR行動指針」を2020年1月に「アサヒグループサプライヤー行動規範」に改正しました。これは社会におけるESG意識の高まりを踏まえ、グループ理念“Asahi Group Philosophy”や「アサヒグループ行動規範」、その他関連方針類の制定・改正を反映したものです。「人権への配慮、環境への配慮、法令の遵守」の3項目を、「人権の尊重、労働環境の整備、環境への配慮、公正な企業活動、品質の確保、情報管理、地域社会の尊重、責任ある飲酒」の8項目に拡大しました。2020年のアンケートではこの改正内容を取り入れて行います。また現地調査では、購入原材料のもととなる農産物を生産加工するメーカー様も対象とする予定です。

アンケート回答を踏まえた双方向の対話型コミュニケーションを行うことが、アサヒグループとサプライヤーの皆様とがともにCSR活動の向上に寄与するものと考え、今後も継続して取組んでいきます。

関連情報

CSRマネジメント
環境
健康
コミュニティ
責任ある飲酒