取組み(持続可能な水資源) 取組み(持続可能な水資源)

取組み持続可能な水資源

アサヒグループは、持続可能な水資源利用の実現のため、「水使用量の削減」、「水リスクの把握と排除」、「ウォーターニュートラルの実現」という3つの目標を掲げ、取組みを行っています。

水使用量の削減

アサヒグループでは、酒類・飲料を製造するグループ自社工場での水使用量3.2㎥/kl以下を目指し、水使用量の削減のため様々な取組みを実施しています。

考え方

「アサヒグループ環境ビジョン2050」の取組みテーマの一つである「持続可能な水資源利用」の達成に向け、グループ全体の水管理計画を策定し、水使用量の削減に向けて活動しています。
水を扱うすべての拠点において、用途に応じて同じ水を多段的に利用するカスケード利用など利用の効率性の向上を追求するだけではなく、取水・排水においては環境への負荷をできる限り小さくできるよう適切な対応・管理に努めています。また、自社の操業範囲にとどまらず、事業活動を通してサプライチェーン全体における水資源管理など、持続可能な水資源保全に積極的に取り組んでいます。

水使用量削減に向けた具体的な取組み事例

ヤタラ工場の取組み

アサヒホールディングスオーストラリア傘下のカールトン・ユナイテッド・ブリュワリーズ社のヤタラ工場の水リサイクル施設では、高品質な再生水を生産しています。この再生水を蒸気発電機や製造タンクの洗浄、加熱殺菌用の蒸気など製造の様々な場面(製品に触れる工程を除く)で活用することで、貴重な資源である水の取水量を削減しています。
また、製造製品を切替える際の洗浄水の削減やライン・配管の洗浄間隔の最適化など、製造工程の見直しによって使用する水の量そのものも削減しています。
これらの取組みによりヤタラ工場は高い水使用効率を実現しており、商品1klを製造するための水使用量は平均2㎥となっています。

アサヒビール(株)の取組み

アサヒビール(株)では、工場のタンク・配管などを洗浄・殺菌する水の使用量削減や、工程からの回収水・膜処理水の有効利用に取り組むことで、水の使用効率を高め、水使用量の削減を進めています。

  • 水処理設備

    神奈川工場

    神奈川工場

    四国工場

    四国工場

アサヒ飲料(株)の取組み

アサヒ飲料(株)の各工場では、貴重な水を無駄にしないために様々な取組みを行っています。

  • 用水処理設備

    缶やPETボトルなどの容器を殺菌・洗浄するために使用した水をきれいにして、別の用途で再利用しています。

  • エアインダクションノズル

    PETボトルやキャップの洗浄に使用する「エアインダクションノズル」の形や水を出すスピードを工夫することで、使用する水の量を減らしながら高い洗浄力を実現しています。
    工夫をする前と比べ、60〜75%もの水の使用量を減らしています。
    また、アサヒグループでは2018年から水使用量と排水量について第三者検証を受けたデータを開示しています。

水リスクの把握と排除

アサヒグループの製品は、自社の生産拠点のみならず、世界中で生産される多種多様な農産物を用いているため、それらの水リスクを把握することは不可欠と考え、水リスクの把握と排除に努めています。

生産拠点における水リスク調査

アサヒグループの生産拠点の水リスク評価は、世界資源研究所(WRI)が提供している水リスクを示した世界地図・情報「WRI Aqueduct」を活用し、拠点ごとに地理的に渇水などの水リスクの高い地域を特定しています。「WRI Aqueduct」上で「Overall water risk(総合水リスク)」が「Extremely high risk」と表示される地域を、「総合的に渇水などの水リスクが高いエリアである」と定義し、それに基づき評価しています。
2020年時点では、アサヒグループの環境データ管理生産拠点の中でインドネシアの1工場が該当することがわかっており、2019年から当該工場の水使用量を含むデータを取得し、対策を検討しています。また、「水ストレスリスク(水需給の逼迫の程度)」についてのみの評価では、イタリアの2工場が「Extremely high risk」に該当することがわかりました。イタリアを統括するアサヒヨーロッパアンドインターナショナルにおいては、 2030年までに、水使用量の原単位を平均2.75㎥/kl以下(2020年比1.4%削減)にすることを目標としています。欧州における過去の水リスク(脆弱性)調査結果を把握し、こちらも対策の検討を開始しています。
日本の生産拠点において、上記の評価項目における水リスクの高い地域に該当する拠点はありませんでしたが、アサヒグループは工場とその周辺流域における水ストレスだけで無く、気候変動に関係する洪水リスクなども含めた、より詳細な水リスク(脆弱性)調査を独自に開始しました。2020年に日本国内2工場で実施し、今後オセアニアなど海外に拠点のある工場へも展開していく予定です。
今後も生産拠点や原料調達元について、定期的に「WRI Aqueduct」などを活用した水リスクの有無について調査していきます。そして、水リスクが高い生産拠点が判明した場合は、そのリスク内容や社会状況に応じて適切な対策を講じていきます。

ウォーターニュートラルの実現

2025年までに日本のビール工場で使用する水と同量の水を社有林「アサヒの森」における水涵養(森が水を育み蓄える能力)量で賄うウォーターニュートラルの実現を目指しています。

アサヒの森を活用したウォーターニュートラルの実現

アサヒグループでは、「アサヒの森」の地下水になる水の量(=水涵養量)を、森の多面的機能を考慮に入れて「地下水として安定的に供給され、地域の人や動植物が活用できる水の量」として新たに定義しました。そして、2019年に専門家のご意見も踏まえた上で、定義に基づく水涵養量を検証し、「アサヒの森」における水涵養量は、「967万㎥/年」と算定されました。その後、「アサヒの森」の管理面積を約14%拡大し、現在の水涵養量は、「1,101万㎥」となっています。
2019年の国内ビール工場の水使用量は「約1,160万㎥/年」となるため、現在すでに約95%の水使用量相当を「アサヒの森」で地球に還元できていることになります。今後、工場での水使用量の削減を進めるとともに「アサヒの森」の管理面積を拡大し、2025年までに国内ビール工場での水使用量の100%を地球に還元し、持続可能な水資源の利用であるウォーターニュートラルの実現を目指していきます。

ウォーターニュートラルのイメージ

ウォーターニュートラルのイメージ

原料調達における水リスク調査の実施

水は、アサヒグループにとって欠かせない原料であるとともに、農産物の生育に必要であるため、農産物の生産地について、水量リスク(水ストレス、季節変動、地下水位低下など生育に必要な水の確保が困難になるリスク)、自然災害リスク(洪水・干ばつリスク)などの評価を行っています。

関連ページ

サプライヤーの水リスク調査の実施

原料調達における水リスク調査の結果、現場で確認する必要が認識されたため、2017年から、サプライヤー品質監査を実施する際に水リスクについて状況をヒアリングしています。

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