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水リスクの調査 水リスクの調査

水リスクの調査

アサヒグループの製品は、国内外で生産される多種多様な農産物を用いています。そのため、アサヒグループは消費者に対して食の安全・安心を保証するだけではなく、サプライチェーンでの社会・経済・環境影響を把握し、管理することも不可欠と考えています。

生産拠点における水リスク調査

アサヒグループの生産拠点の水リスク評価は、世界資源研究所(WRI)が提供している水リスクを示した世界地図・情報「WRI Aqueduct」を活用し、拠点ごとに地理的に渇水などの水リスクの高い地域を特定しています。

「WRI Aqueduct」上で「Overall water risk(総合水リスク)」が「Extremely high risk」と表示される地域を、「総合的に渇水などの水リスクが高いエリアである」と定義しています。

この定義に基づき評価した結果、2019年時点では、アサヒグループの環境データ管理生産拠点の中でインドネシアの1工場が該当することがわかりました。2019年から当該工場の水使用量を含むデータを取得し、対策を検討しています。また、「水ストレスリスク(水需給の逼迫の程度)」についてのみの評価だと、イタリアの2工場が「Extremely high risk」に該当することがわかりました。欧州における過去の水リスク(脆弱性)調査結果を把握し、こちらも対策の検討を開始しています。

国内の生産拠点において、上記の評価項目における水リスクの高い地域に該当する拠点はありませんでした。しかし、アサヒグループは工場とその周辺流域における水ストレスだけで無く、気候変動に関係する洪水リスクなども含めた、より詳細な水リスク(脆弱性)調査を独自に開始しました。2020年に国内2工場で実施し、今後オセアニアなど海外に拠点のある工場へも展開していく予定です。

今後も生産拠点や原材料調達元について、定期的に「WRI Aqueduct」などを活用した水リスクの有無について調査していきます。そして、水リスクが高い生産拠点が判明した場合は、そのリスク内容や社会状況に応じて適切な対策を講じていきます。

原料調達における水リスク調査

アサヒグループでは、原料の生産過程における水リスクを分析し、グループの事業への経済的影響を評価することを目的とした調査を以下の通り実施しました。

調査の概要

分析対象の原材料

アサヒグループの製品製造において使用量が多く、かつ、代替し難い、海外から調達している主要原料

調達場所

世界59地域

分析内容

原材料のウォーターフットプリント
自然資本コスト(外部費用)

分析スケジュール

2014年9月〜2015年5月

分析方法

調達先地域の水の希少性調査
各地域の原材料のウォーターフットプリントの調査
自然資本コストの評価
市場価格との比較

ウォーターフットプリント:食料や製品の生産のライフサイクル全体で直接的・間接的に使用された水の総量。

この調査では「自然資本」の考え方を用いて、アサヒグループの主要な原料生産過程での水リスクを金銭的価値として定量化しました。定量化した結果は「自然資本コスト」として表し、原料価格の上昇など様々な形で将来のコストとなり得る費用を示しています。これにより、今まで定量化されてこなかった環境影響の大きさ(環境リスクや機会)を把握でき、また、リスクを最小化させた資源の利用により、事業モデルの持続可能性を高めることができます。

気候変動などの要因により、将来的には利用可能な環境資源が少なくなることが予想されますが、アサヒグループでは「自然資本」を評価して経営戦略を立てることで、資源制約の強い世界市場でも競争力を維持し続けることを目指しています。

調査結果

今回の調査結果によって、世界59地域の原料調達先のうち、リスク対策を優先的に進めるべき調達先が明らかになりました。また一方で、今回の調査の結果は、すべて2次データに基づいているため、サプライヤーの農業慣行やサプライヤーを取り巻く社会の状況に関しては、現地で調査する必要が再認識されました。

サプライヤーへの水リスク調査

調査の概要

上記の水リスク調査の結果、現場で確認する必要が認識されたため、2017年から、サプライヤー品質監査を実施する際に水リスクについて状況をヒアリングしています。

質問項目 質問の内容
水不足リスク
  • 5年前に比べ水道料金は何%変化していますか。
  • 水不足により原料調達に支障を来していますか。
    Yesの場合、どのような対応をとられていますか。
  • 水不足により工場稼働に支障を来していますか。
    Yesの場合、どのような対応をとられていますか。

調査結果

2017年から2019年までに延べ114工場で品質監査を実施し、以下の回答を得ました。

  • 水道料金の変化:値上り25工場、変わらず25工場、値下がり11工場、無回答53工場
    (無回答の工場では、「製造工程で水を使用しない」、「井戸水を使用」などの補足コメントがありました。)
  • 水不足による原料調達への支障:なし113工場、あり1工場
    (ありの1工場では、過去に深刻な干ばつが発生したため農産物が不作になりました。その後生産者側では複数の水源を確保して備えています。一方、弊社調達部門では、リスク対応として調達先の産地分散を行いました。)
  • 水不足による工場稼働への支障:なし114工場

今後の対応

今後水リスクの存在が明確になった場合には、その内容や社会状況に応じて適切な対策を講じていきます。

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