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絶滅に瀕しているオランウータンのために、一人ひとりのアクションを野生生物の保護

ボルネオ島とスマトラ島の熱帯雨林に住むオランウータンが、絶滅の危機に瀕しています。その保護活動に取り組むWWF(世界自然保護基金)を、マレーシアの乳飲料メーカー、エチカデアリーズ社がユニークなキャンペーンで支援しています。

オランウータンを守ることは、熱帯の森とそこに暮らす野生生物を守ること

ふさふさの毛並み、脚よりも長く伸びた腕、つぶらな瞳。マレー語で「森の住人」の名を持つオランウータンは、マレーシア・インドネシア・ブルネイの3国が領有するボルネオ島とインドネシアのスマトラ島だけに生息する、アジアで唯一の大型猿人類。この2つの島にある熱帯雨林は、世界でもまれに見る生物多様性のホットスポットです。地球上には約3,000万種の動植物が存在すると言われていますが、そのうちの半数以上が、地表にわずか6%の熱帯雨林に生息しているそうです。
しかし今、この南国の熱帯雨林とオランウータンに、かつてないほどの危機が訪れています。2つの島の熱帯雨林は、森林伐採や農地開拓などで急速に消失。密猟や地球温暖化による環境の変化がさらに追い討ちをかけ、オランウータンの数は過去100年間で80%も減少してしまいました。
オランウータンを守ることは、熱帯の森と、そこで暮らす多くの野生生物を守ること。そうした考えのもと、WWF(世界自然保護基金)はオランウータンの保護活動を展開しています。

クリエイティブな商品パッケージとWWFを支援するキャンペーンで、人々の意識を啓発

この活動に賛同したのがマレーシアの乳飲料メーカー、エチカデアリーズ社。50年以上の歴史を持つ人気ブランド『グッデイ』からバナナ味の新商品を発売するタイミングで、WWFマレーシアを支援するキャンペーンをスタートしました。
商品を購入したお客様に何らかのアクションを促すには、まずオランウータンの現状を知り、関心を持っていただく必要があります。そこでパッケージにQRコードを印刷して、キャンペーン特別サイトに誘導。『グッデイ』ブランド初のバーチャルインフルエンサー、オランウータンのNanaとともに、絶滅の危機にあるこの動物について楽しみながら学べるコンテンツを用意しました。
さらにこのキャンペーンでは、活動に賛同する人に向けて自身のSNSでシェアするよう呼びかけています。同時に、SNSで強い影響力を持つKOL(Key Opinion Leader)も多数起用。専用ハッシュタグ「#GooddaySupportsOrangutans」が1,000件集まるごとに、WWFへの寄附金は2倍に。情報の拡散に適したSNSらしい、遊び心のある仕掛けです。

野生生物の命をつなぐため、ともに考え、アクションを起こす

無数の種が関わり合ってつくり出す、複雑な生態系のバランスの上に生きる私たち。もしオランウータンの命が途絶えてしまったら、生態系全体のバランスが崩れ、人間を含むすべての生きものが計り知れないダメージを受けます。
エチカデアリーズ社のキャンペーンでは、オランウータンの今を伝える情報とともに「私たちに何ができるのか、ともに考えよう」と働きかけることで、商品を手に取る人々の心に息づく自然保護への想いを呼び覚ましました。マレーシアの宝であるオランウータンの命を、そしてすべての野生生物の命を、未来につなげるために――。一人ひとりの小さなアクションが、人と自然が調和する世界への架け橋になります。

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