若武者育成塾 若武者BLOG

若武者BLOGとは?

若武者育成塾とは、地元の地域の環境・食の課題を考え、解決に向けて行動できる未来のリーダーを育てる高校生向けプロジェクト。このブログでは、若武者育成塾での合宿の様子や、参加した高校生が各地域において活動する様子をお伝えしていきます。

2011年01月

 本校では蝶の食餌植物や吸蜜植物の種子を近隣の野山で採取し、プラグトレイに播種してポット苗を生産しています。そのため1年中六甲山や大阪府豊能郡豊能町および能勢町、兵庫県三田周辺等の野山に行き、種子を採取しています。ただ、野山に行っても種子を採取できないことがしばしばあります。種子が成っていないことやすでに落ちていることもあります。また、実が十分熟していないこともあります。このように実際野山に行ってみないと、種子を採取できないのが実情です。
 そのためできれば校内に食餌植物や吸蜜植物を植栽し、種子を採取することができれば野山に行く回数が減少します。ただ、樹木類は結実するまでかなりの年数が必要です。大阪府立城山高校に植栽したカラスザンショウは植栽して10年後にようやく結実しました。
城山高校はすでに閉校になっていますが、結実期にここを訪れ、種子を採取させていただいています。
 本校にこれらの植物を植栽してまだ2年目ですが、低木類は結実するようになりました。その代表がコマツナギとトウコマツナギです。
 生徒たちと六甲山に登り、紅葉谷を経由して有馬温泉まで下山しましたが、ロープウェー有馬温泉駅近くの川のそばでコマツナギのような植物が種を付けていました。とりあえず採取し、学校で播種し、花が咲くまで育てました。植物は花の形態や花色で分類されます。そこで初めてこの植物がトウコマツナギであることがわかりました。なお、この植物の同定は本校におられる植物に詳しい先生にお願いしました。
 コマツナギは在来植物であり、本州から九州にかけて分布していますが、トウコマツナギは中国原産の帰化植物です。法面緑化用植物として利用されています。つまりこの植物の種子を川の護岸に吹き付けたと思われます。
 トウコマツナギおよびコマツナギはモンキチョウ、キチョウ、ウラナミシジミ、シルビアシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、ミヤマシジミの食餌植物です。これらの植物を植栽することにより、キチョウやルリシジミ、モンキチョウは飛来・産卵に訪れるようになると思います。

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 トウコマツナギの果実            プラグトレイに播種したトウコマツナギ

  • 食餌植物・吸蜜植物の種子生産

  • 大阪府立園芸高等学校

  • 2011.01.24

  • 本校では蝶の食餌植物や吸蜜植物の種子を近隣の野山で採取し、プラグトレイに播種してポット苗を生産しています。そのため1年中六甲山...

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大阪府は兵庫県の54000個にはおよばないものの、全国第6位のため池が造られています。北摂地域特に豊能町および能勢町には多くのため池が造られています。
 ため池は管理しないとだんだん浅くなり、湿地化していきます。これではため池として機能できないため、何年かに一度水を抜いて池泥を除去します。この作業を「かいぼり」と呼んでいます。こんなことが本当にあるとはなかなか思えないのですが、先日兵庫県北区の山を歩いていると、ほとんど水がない水深の浅いため池を見る機会があり、びっくりしました。
 本校の池はかかり深かったそうですが、15年以上池泥を取っていないため、かなり浅くなっていました。さらにスイレン、ミズカンナ、ヒメガマ、キショウブ等が繁茂し、池全体を被っていました。
 そこで、生徒たちと池泥を掘り取り、池の外へ出す作業を始めました。かなりの量の池泥を取りましたが、それでも池の面積の4分の1しか取れませんでした。そこで、技師さんにお願いしてユンボで水尻のみ池泥を除去してもらいました。ユンボで除去したところは水草があまり発生しませんでしたが、手掘りしたところは再び水草が発生しました。また、水口付近は抜かるんでおり、長靴でも入ることができず、そのため池泥も水草も除去することはできませんでした 
 そこで、今年度はユンボで池泥を掘り取り、護岸に移動したものを人海戦術で護岸から通路に移動しています。
 池泥を除去することにより、水生昆虫が復元するかを調査する予定です。さらにザリガニ池と呼ばれていたこの池で再びアメリカザリガニが発生するかを調査し、できれば根絶したいと考えています。

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  • かいぼりが始まりました

  • 大阪府立園芸高等学校

  • 2011.01.24

  • 大阪府は兵庫県の54000個にはおよばないものの、全国第6位のため池が造られています。北摂地域特に豊能町および能勢町には多くの...

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大阪府立城山高等学校および園芸高等学校から提供したポット苗を梅田スカイビル「花野」に植栽して、もう4年を経過しました。
積水ハウスおよび環境NGOシェアリングアース協会が調査したところ、鳥類で20種類、昆虫類で25種類が確認されました。この数は都市公園に生息する生き物数の2.3倍でした。その理由として次のことが考えられます。
①在来種を中心として300種類もの植物が植栽されていること。
②バタフライガーデン用植物(食餌植物および吸蜜植物)が植栽されていること。
③見苦しくない程度に雑草を残すという管理法を行っている。そのため多くの生き物の生
息場所として機能していること。さらにこれらの雑草を食べる生き物が生息していること。
花野に飛来した蝶としてはヤマトシジミ、モンシロチョウをはじめとして、モンキアゲハ、アオスジアゲハ、ルリタテハ、アカタテハ、アサギマダラ、キマダラセセリなどが確認されています。
 特に渡りをする蝶として有名なアサギマダラが花野に訪れたこと、野山にしか生息していないと思われるキマダラセセリがランタナの花を吸蜜している姿を見てびっくりしたことを覚えています。

紹介記事

  • 梅田スカイビル新里山『花野』で25種類の昆虫が確認されました。

  • 大阪府立園芸高等学校

  • 2011.01.13

  • 大阪府立城山高等学校および園芸高等学校から提供したポット苗を梅田スカイビル「花野」に植栽して、もう4年を経過しました。積水ハウ...

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