若武者育成塾 若武者BLOG

若武者BLOGとは?

若武者育成塾とは、地元の地域の環境・食の課題を考え、解決に向けて行動できる未来のリーダーを育てる高校生向けプロジェクト。このブログでは、若武者育成塾での合宿の様子や、参加した高校生が各地域において活動する様子をお伝えしていきます。

記事をシェアしてね!

記事をシェアしてね!

発表内容の補足と訂正

各高等学校のみなさん、発表会お疲れ様でした。

発表会の質疑応答の際に応答した内容に補足と訂正があります。

1つ目にアブラナ科植物の知識についての補足です。
審査員の方から頂いたご質問に「(大学等の研究機関で)アブラナ科植物それぞれの除塩効果について結果を出しているのか」というご質問に対して、「把握していなかった」とお答えしました。今回頂いたご質問を機に、再確認を致しました結果を、ここに報告させて頂きます。

東北大学の資料によると、アブラナ科の植物は塩分に強く、吸収量も比較的多いと言われています。また、ハクサイとコマツナについては、他のアブラナ科植物(例えば大根)よりもNaClに対して弱いが吸収力は強いことが分かります。このようになる理由としては、アブラナ科植物は一般に他殖性(他個体との交雑によって子孫を残す)のものが多いため、種内で形態などに変異が大きく、耐塩性のような生理的特性で種内変異が大きいと考えられるようです。

また、仙台市で平成23~24年度に塩害土壌にアブラナ科の植物などを植えて、その後の生育状況を観察したデータがあり、その中にもハクサイとコマツナについてのデータがありました。その結果によるとハクサイは生育が良好であり、コマツナについては、一部で発芽・活着不良になったが、生育は良好であったとの記載がありました。このことからもハクサイとコマツナは一定の耐塩性があると分かります。

ラディッシュについては、詳しいデータがなかなか見つからなかったのですが、鹿児島県立錦江湾高等学校が発表した内容によると、塩水を含んだろ紙でアブラナ科などの植物種子の発芽実験を行ったというものがありました。その結果によると、発芽率においてラディッシュの耐塩性が最も強かったと報告されています。また、成長の面でも桜島大根やカザフ辛味大根に続く結果を残したようです。発芽後の成長について詳しく記載されていないことからその詳細がわかりませんが、私たちが実験したときにもラディッシュの成長が良かったことと、発芽率が高いということからもラディッシュの耐塩性の強さが認められると私たちは考えます。

以上、私たちが実験で用いたハクサイ、コマツナ、ラディッシュについて、より詳しい知識を得ることができました。今後もアブラナ科植物に関する情報をもう少し調べていきたいと思います。これで補足調査についての説明を終わります。

※参考 『塩害に強いアブラナの作出に向けて』 (東北大学 西尾 剛より)
『耐塩性アブラナ科植物を使った塩害対策』 (植物遺伝育種学分野 教授 西尾 剛
准教授 北柴 大泰より)
『農業早期復興プロジェクト/耐塩性作物による早期経営改善対策/現地試験における除塩処理後の施肥方法の検討と生育確認/野菜栽培現地試験』(宮城県HPより)
『目指せ!土壌浄化~ダイコンの耐塩性について~』(鹿児島県立錦江湾高等学校 SSH生物研究部耐塩性班 荒木祥代・中村奨・西薗俊直・日高明日香より)


2つ目に、沿岸部での除塩についての訂正です。
審査員の方から頂いたご質問のなかに
「すでに除塩は済んでいるのか」というご質問に対して「区画整理が終わっていない土地に関しては除塩も済んでいない」と返答しました。このことについて訂正します。

現在も仙台市沿岸部の復旧工事として壊れた用水路の整備や除塩作業などが行われています。しかし、平成26年の春にはこの復旧工事は除塩も含めて全て完了する予定で、来春からは仙台市沿岸部での作付が可能になります。しかし、その後には復興に向けて、大規模農場を目指すための区画整理事業が控えています。

質疑応答の中で、曖昧な表現で返答いたしましたこと、深くお詫び申し上げます。