アサヒグループホールディングス株式会社 統合報告書 2015
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■ 適能適所配置( サクセッション・プランニング、幹部育成プログラム)■ キャリア支援( 世代別キャリアセミナー、キャリア面談、キャリアアドバイザー)人的資本の高度化実現に向けたロジックツリーアサヒグループの企業価値を支えているのは人材の力にほかなりません。アサヒグループでは、今後の企業価値向上を実現すべく「人的資本の高度化」に取り組んでいます。「人的資本の高度化」を加速するには、高度化の源泉である「人材力」を質・量の両面から強化すること、その高度化を支援する基盤としての「企業風土」を改革することが必要です。これら2つの取り組みのそれぞれを強力に推し進めることで、これらが相互に作用し、人的資本の高度化が加速されていくと考えています。持続的成長に不可欠な人的資本の高度化■ ダイバーシティの推進(女性活躍、外国籍社員登用、障がい者雇用、LGBTなど)■ 多様な能力の成長促進(グローバルリーダーシップディベロップメントプログラム、武者修行研修)■ ワークライフバランス推進、働き方改革(スーパーフレックスタイム、在宅勤務、各種休職・休暇制度)■ 健康的な職場環境づくり(健康推進体制、ストレスチェック、組織健康度診断)1つ目の柱である「人材力の強化」については、3つのアプローチから質・量両面での強化を意図し、取り組みます。1つ目の要素は、「個人及び組織の能力最大化」です。アサヒグループでは、社員の成長と組織の成長を両立させていくことこそが、企業としての成長につながると考えています。2つ目の要素は、「多様性の促進」です。世界規模の大きな事業環境の変化に対応し、イノベーションを実現していくためには、能力を持つ多様な人材をこれまで以上に増やすとともに、彼らの持つ能力を十分に発揮させることが必要不可欠であると考えています。そして3つ目の要素は、上記2つの要素のベースとなる「職場環境の整備と働き方の最適化」です。社員一人ひとりが持つ能力と特性に合わせ、オンとオフを問わず活き活きと充実した生活を送ることは極めて重要です。そのための職場環境の整備と働き方の最適化こそが我々の使命であり、競争優位の源泉であると考えます。2つ目の柱となる「企業風土の改革」については、過去10年間で多くの国内外の事業会社がアサヒグループに加わり、規模が拡大する中、これまで培った強みや価値観をベースに企業風土がさらに進化していくことが必要です。そのためにアサヒグループでは、社内外の環境変化と経営の方向性を踏まえながら、「価値観の共有」や「組織力の追求と部門間シナジーの促進」を進めるとともに、「企業風土の可視化」に取り組むことにより、グループの持続的成長の実現に向けて、社員一人ひとりが成長に挑戦し続けられるよう支援していきます。Key Initiatives多様性の促進個人及び組織の能力最大化職場環境の整備と働き方の最適化価値観の共有■ トップコミュニケーション(社員向け月次業績報告、社内イントラページ、現場回訪)■ 各種制度への組み込みと浸透度把握(評価項目、360度診断、組織健康度診断)組織力の追求と部門間シナジーの促進企業風土の可視化■ 組織健康度診断の実施■ PDCAサイクルの推進■ 社内ベストプラクティス共有(社内イントラでの事例紹介、ダイバーシティ通信、業務改革研究活動)人材力の強化(高度化の源泉)企業風土の改革(高度化を支援)相互作用により高度化を加速人的資本の高度化人的資本の高度化に向けて44

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