アサヒグループホールディングス株式会社 統合報告書 2015
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総資産国内外において買収した企業を新たに連結範囲に含めたことや、持分法適用会社を連結範囲に含めたことで、各資産が増加した一方、企業結合会計基準の早期適用やのれん減損によるのれん残高の減少、減価償却や減損による固定資産の減少があり、総資産は前期末比350億円減少の1兆9,015億円となりました。財務セクション負債主に金融債務(短期借入金、1年内返済予定の長期借入金、1年内償還予定の社債、コマーシャル・ペーパー、社債、長期借入金の合計)が減少したことにより、前期末比303億円減少の1兆97億円となりました。純資産、自己資本、及び自己資本比率当期純利益の計上による利益剰余金の増加やその他有価証券評価差額金の増加があったものの、企業結合会計基準の早期適用や自己株式の取得に加え、為替相場の変動による為替換算調整勘定の減少などにより、前期末46億円減少の8,918億円となりました。この結果、少数株主持分を除いた自己資本は8,776億円、自己資本比率は46.2%となりました。00(億円)20112012201320142015 0.600.400.20(倍)8,0006,0002,0004,000 金融債務(右軸) D/Eレシオ(左軸)0.474,1494,3470.490.490.630.614,0374,5623,900以上の結果、売上高は前期比4.0%増の4,901億円となりましたが、のれん等償却前営業利益は販売促進費の積極的な投入や品種・容器構成比の悪化などにより、前期比3.1%減の255億円となりました(営業利益(のれん等償却後)は、前期比5.1%増の224億円)。食品事業アサヒフードアンドヘルスケア(株)は、タブレット菓子の商品ラインアップの拡充に加え、サプリメントの機能性表示食品の発売などにより、主力ブランドを強化しました。また、和光堂(株)における主力の容器入りベビーフードのリニューアルや、天野実業(株)のパスタやお惣菜のシリーズの新たな展開など、各社が「強み」を活かしたブランドの強化を推進しました。以上の結果、売上高は前期比4.6%増の1,150億円、のれん等償却前営業利益は増収効果のほか、広告販促費の効率的な投入や製造原価の低減などにより、前期比30.2%増の84億円となりました(営業利益(のれん等償却後)は、前期比33.5%増の80億円)。国際事業オセアニア事業においては、炭酸飲料カテゴリーやミネラルウォーターカテゴリーの販売強化に加え、『アサヒスーパードライ』など、酒類市場の成長分野においてブランド強化を推進しました。東南アジア事業において、自社ブランド商品を積極的に展開するとともに、中国事業では『アサヒスーパードライ』の新規取扱の拡大を図るなど、各市場における存在感の向上に努めました。これらの取り組みに加え、「Etika」グループの業績の上乗せとなった結果、売上高は前期比7.1%増の2,497億円、のれん等償却前営業利益は増収効果やオセアニアの統合シナジーの最大化などにより、前期比21.7%増の154億円となりました(営業利益(のれん等償却後)は、前期比47億円増の35億円)。 財政状態に関する分析財政状態に関する分析62

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