アサヒグループホールディングス株式会社 統合報告書2016
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『中期経営方針』の重点課題への取組み1個人及び組織の能力最大化アサヒグループでは、グループ共通の人材育成プログラムと、階層や専門性に応じた個別の教育プログラムの両輪で人材育成を捉えています。『長期ビジョン』で掲げた将来像の実現を見据えると、グループ全体を俯瞰する視点や経営者として必要なスキルを広く身に付けていく必要があるため、幹部社員についてはグループ横断のプログラムを通じて育成に取り組んでいます。一方、個別の事業の成長を図るためには、それぞれの階層や専門性に応じて強化すべき能力に特化した教育プログラムを実施し、従業員の能力の最大化を目指しています。階層・専門性に応じた教育プログラム個々の事業会社や部門で必要とされる専門スキルや、新入社員・管理職など階層に応じた能力の開発に向けては、求められる具体的な能力をターゲットとした教育プログラムを実施しています。今後は、個人のスマートフォンを通じていつでもどこでも学べるクイックラーニングを導入するなど、スキルアップに取り組みやすい環境の整備も進めていきます。■ アサヒエグゼクティブリーダープログラムアサヒグループホールディングス(株)の役員が受講者を直接指名し、次期経営者候補を育成するプログラムです。戦略構築力・リーダーシップ能力・目標達成力といった、経営に必要なスキルを養うとともに、受講後はそれを実践できる立場に配置することで、教育効果を高めています。■ アサヒネクストリーダープログラムグループ内の管理職(35~45歳)で将来経営者を志す人材を対象とし、中長期的な視点で経営者育成を図るプログラムです。受講後はジョブ・ローテーションを行い、実践的な経験を積むことにより、視野を広げる機会を創出しています。■ グローバルリーダーシップディベロップメントプログラム海外の事業会社の部長クラスを対象としたプログラムです。アサヒグループの歴史や経営方針などへの理解を深めるとともに、グローバルでの視座・視野の習得も目的としており、異なる地域の従業員の理解やネットワーク構築にも役立てています。 キャリア支援幹部育成プログラムアサヒグループを取り巻く経営環境の変化は年々スピードを増しています。特にグローバルにおいては、西欧事業・中東欧事業の拡大に伴って、売上収益の海外比率が大幅に拡大するなど、国内外を問わず持続的な成長を実現できる能力を持つ経営幹部の育成が必要不可欠となっています。アサヒグループではこういった経営環境の変化に迅速に対応でき、将来を見据えた次世代の幹部候補の育成を目指しています。そのために以下のプログラムを実施しています。43統合報告書 2016

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