事業戦略説明会(オセアニア)主な質疑応答
A.先ず酒類と飲料における両面の消費者インサイトを捉え、売上の拡大を図っていくことが戦略として重要となる。現在はRTDの成長が加速していることで、短期的にはカテゴリーミックスへのマイナス影響は生じている。但し、こうした成長機会を捉えたことで豪州RTDのトップシェアの地位を確立できたことに加え、これからはプレミアム化など収益性を高める取り組みも進めることが出来ると考えている。今後も収益性の高いカテゴリーを軸に成長させ、商品ポートフォリオの拡大と同時にコスト管理を強化することで、収益性を高めていく。
A.東南アジアの業績規模は、相対的にみれば小さいが、オセアニアが有する経験、スキル、能力を共有することで大きなシナジーに繋がると考えている。東南アジアは人口が増えてきており、若い世代も多い。当社のマルチビバレッジ戦略を取り込める機会と捉えている。収益貢献には一定の時間を要するが、持続可能な形でスケールアップさせていくことを目指す。
A.我々にとって、非常に重要なシフトであると捉えている。消費者が酒類と飲料との境界線を徐々に意識しなくなってきている中、消費者インサイトを的確に捉えることで、さらなる成長に繋げることが可能となる。また、効率性の向上も期待ができるため、成長性の観点からも望ましいシフトとなる。RTD『Hard Rated』が成功したことも顧客主導型モデルを活用しており、発売当初はリテールでパックを販売したが、その後にお客様との強固な関係を活かし業務用での樽の展開へ拡大したことで、大幅な成長を遂げることができた。
A.マーケティング投資は、ROIを意識しながら、コアブランドにおける成長の最大化を軸に優先順位をつけて投資していく。AIなどデジタルマーケティングも強化している中で、消費者動向などのデータベースも充実してきているため引き続き活用していく。
また、マルチビバレッジ戦略の強化、プレミアム化へ注力していくために、今後の数年は設備投資の増加を見込んでいる。サプライチェーン関連やデジタル分野への投資などを実施することで収益性の向上を図り、株主価値を最大化したいと考えている。
A.業務用を中心に、すでに大きなプレゼンスを有している中でも、主力カテゴリーに加えて、スピリッツや炭酸飲料など更に伸ばせる余地がある。また、酒類と飲料の両カテゴリーにおいて消費者への提案をできることから、成長機会があるとみている。
A.豪州No.1ブランドとして『Great Northern』のブランドパワーが高い水準で維持する中で、ブランドの多様化を進めている。ジンジャービールやノンアルコールビール、さらにはプレミアムカテゴリーなどの領域でエクステンション商品を展開することで、ブランドを強化している。プレミアムビールとなる『Great Northern Long Run』は昨年からの展開において成功しており、本年も順調に拡大することを見込んでいる。
A.2024年のビール新商品としてNo.1の売上を達成することが出来たのは、アルコールや糖分摂取を控えてきた豪州市場の消費者トレンドを捉えたことが成功要因であると考えている。3.5%という低めのアルコール度数が若年層に響いており、この成長は2025年も続くと考えている。
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