アサヒグループ研究開発センターに「CO2分離回収試験装置」を導入 ~工場から排出されるCO2のさらなる削減を目指し、ボイラ排ガスのCO2回収技術の実証試験を開始~
アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 小路明善)の独立研究子会社であるアサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社(社長 佐見学)は、CO2排出のさらなる削減を目指し、アサヒグループ研究開発センター(茨城県守谷市)に「CO2分離回収試験装置」を導入し、2020年1月より実証試験を開始します。東芝エネルギーシステムズ株式会社(本社 神奈川、社長 畠澤守)の装置を導入します。
東芝エネルギーシステムズ(株)の「CO2分離回収試験装置」は、CO2を低温時に吸収し、高温時に放出する特性を持つ吸収液を用いることで排出ガスの中からCO2を分離させ高効率に回収することができる装置です。
アサヒクオリティーアンドイノベーションズ(株)は、「CO2分離回収試験装置」を活用し、約1年半の期間、ボイラによる排出ガスからのCO2回収性能、コスト採算性等を図る実証試験を行い、工場への展開の可能性について評価していきます。さらに、今後は回収したCO2の酒類・飲料への活用やその他の用途開発に取り組んでいく予定です。
アサヒグループでは、2019年1月より新経営理念「Asahi Group Philosophy」を制定し、行動指針の一つとして、「事業を通じた持続可能な社会への貢献」を掲げています。持続可能な社会への貢献を目指し、2019年2月に「アサヒグループ環境ビジョン2050」を策定しました。
その中で、国内事業会社において、環境経営における気候変動に関する中長期目標「アサヒ カーボンゼロ」を設定しています。2050年に温室効果ガス排出量「ゼロ」を目指すものであり、その過程の2030年に30%削減(2015年比)を目標とするものです。
アサヒグループでは、「自然の恵み」を享受しながら2050年までに事業活動における環境負荷「ゼロ」を目指すために、再生可能エネルギーの活用や、ビール工場排水由来ガスを利用した燃料電池の実証試験、燃料転換などの省エネルギーを推進しCO2排出量削減に取り組んでいます。今後もさらなる技術開発を進め、持続可能な社会への貢献を目指します。
アサヒグループホールディングスについて
アサヒグループホールディングス株式会社は、ビールを中心とした酒類、飲料、食品で多様なブランドを世界で展開するリーディングカンパニーです。『期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造』をグループ理念のミッションとし、企業活動の根幹に据えています。
1889年に日本で創業して以来、数百年にわたる歴史と伝統をもった世界各地の醸造所やブランドをグループに統合し、絶え間ない革新に挑戦してきました。Asahi Super Dry、Peroni Nastro Azzurro、Kozel、Pilsner Urquell、Grolschといった独自価値をもつプレミアムビールをグローバルブランドとして展開しています。アサヒグループは、コーポレートステートメント「Make the world shine “おいしさと楽しさ”で、世界に輝きを」のもと、商品やサービスを通じて、人と人・自然・コミュニティ・社会とのつながりを生み出し、そのつながりで世界の今と明日を明るく輝かせることを約束しています。事業規模としては、年間100億リットルを超える酒類および飲料を世界中のお客さまに提供し、売上収益は2.7兆円を超えています。日本、欧州、オセアニア、東南アジアを中心に、世界各地で事業を展開する当社は、日本に本社を置き、東京証券取引所(プライム2502)に上場しています。