「アサヒの森」は“花粉症対策”にも貢献？！｜ニュースルーム

　スギ花粉が本格的に飛散しはじめ、花粉症の方にはつらい季節になってきました。アサヒグループが広島県の庄原市と三次市に所有・管理している社有林「アサヒの森」では、少しでも花粉症を減らすために“あるもの”が植えられています。森の木々がCO2を吸収することで温暖化対策に貢献している「アサヒの森」の花粉症対策をご紹介します。

スギ花粉症がなくなるかも？！「アサヒの森」に“花粉がほとんど出ないスギ”を植樹

　くしゃみ、鼻水、目のかゆみ･･･花粉症のつらさは様々ですが、コロナ禍ということもあり、くしゃみに気を遣う方も多いのではないでしょうか。
　この季節特に苦しめられるのが、スギ花粉です。ですが、スギの中にも花粉がほとんどでない「少花粉スギ」や、花粉を飛散させない「無花粉スギ」のような品種があるのです。「少花粉スギ」は20年前に国の研究機関で品種改良され生まれたもの。通常のスギの木と比べ花粉の量は1％程度と言われており、花粉症対策として全国で植えられているようです。「アサヒの森」では2019年から「少花粉スギ」の植樹を開始しました。

「少花粉スギ」はまだ生産数が少ないうえに、人気が高く入手が難しいのですが、「アサヒの森」では累計約800本植樹しました。

「アサヒの森」大澄リーダーに聞く「すべてのスギを少花粉スギに植え替えることは可能？」

　いつか花粉症が今よりずっと軽くなる日が来るのかも！という期待を込めて、「少花粉スギ」の植樹について「アサヒの森環境保全事務所」リーダー・大澄広志さんに伺いました。

Ｑ：なぜ「少花粉スギ」を植樹しようと考えたのですか？

2019年に広島県主催の「花粉症発生源対策普及イベント」に「アサヒの森」のメンバーが出席したことがキッカケです。林業に求める国民のニーズの中で花粉症対策はとても高い位置にあり、積極的に取り組むべきと感じました。

Ｑ：これまでに「少花粉スギ」を植樹した本数は？

2019年11月に赤松山(三次市布野町・0.1ha)に300本、2020年12月に戸ノ丸国有林(庄原市濁川町・0.18ha)に540本植樹しました。「アサヒの森」（国有林、財産区有林を含む管理面積全体）にスギが植えられている面積は現在396.73haで、今回「少花粉スギ」を新たに栽培した面積は0.28haなので、まだまだほんの一部となっています。

Ｑ：将来的にはどの程度の割合を「少花粉スギ」にしていく方針ですか？「無花粉スギ」は植樹しないのですか？

現時点では「無花粉スギ」は植栽していません。スギ・ヒノキともに少花粉・無花粉があり、広島県下での苗木供給体制が整えばぜひ採用したいと考えています。苗木が確保できれば、成熟した木の伐採後の再造林の際に積極的に採用していきます。

Ｑ：「少花粉スギ」の効果が現れるのはいつ頃ですか？

「少花粉スギ」は、花粉の元になる雄花をほとんどつけないため花粉をほとんど出さないとされています。ただ、スギが本格的に花粉を飛散させる時期は、林齢が25～30年に達した時となりますので「少花粉スギ」への植え替えが徐々に進んでいっても、効果が感じられるのはだいぶ先となると見込まれますね･･･

　残念ながら、「少花粉スギ」の効果がすぐに感じられるというわけではないようです。でも、一本ずつでも「少花粉スギ」を増やしていくことで、花粉症根絶に繋がっていくのかもしれません。

「アサヒの森」ＨＰがフルリニューアル！美しい動画も！ぜひご覧ください

そんな「アサヒの森」のホームページが全面リニューアル。本日から公開です！トップページには美しい「アサヒの森」の特徴を伝える「アサヒの森movie」を配置しています。ぜひご覧ください！

　ＨＰは「森を守る」「森を活かす」「森と共創する」という３つのテーマで構成されていて、なぜアサヒグループが「アサヒの森」を所有しているのか？その経緯や歴史、また現在どのように森を守り続けているか、などをわかりやすく解説しています。
　新設されたPICK UPコーナーでは、今後「アサヒの森」で実施されるイベントや、環境トピックスなどの新着情報を随時発信していく予定です。

　「アサヒの森」については、プレスルームで以下の記事もご紹介しているので、ぜひご覧ください。