Asahi Global Procurement Pte. Ltd.を設立
新たなグローバル調達組織として2024年1月から運営開始
アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 勝木敦志)は、グループ全体の調達機能の高度化を目的に、シンガポールに100%子会社Asahi Global Procurement Pte. Ltd.を新たに設立しました。アサヒグループのグローバル調達を推進する組織として、2024年1月から運営を開始します。
Asahi Global Procurementは、アサヒグループのグローバル・各地域・各国の調達機能を統合した組織です。同社は、事業活動に必要な原材料や資材、間接材などグループ一体となった調達でシナジー創出を期待できる品目のカテゴリーマネジメントとソーシング機能を集約します。
従来は各地域・各国単位で個別に行っていた調達活動について、グループ全体の調達総支出額の約5割をAsahi Global Procurementが直接交渉し一元管理する体制に移行します。また、グループ全体の調達総支出額の9割以上をAsahi Global Procurementを含むアサヒグループ全ての調達機能組織が管理する見込みです。グローバル全体で調達機能を統合することで、効率性と生産性を向上させ、現在必要とされる最高水準のケイパビリティを有する調達組織にすることを目指します。これに伴い、原材料や資材、サービスを持続的かつ安定的に調達することが可能になります。
コストコントロールや調達機能のケイパビリティ向上を通じて、グループ全体の調達支出額において2024年から5年間を目途に、コストダウンや将来的なコストアップ抑制効果(コストアボイダンス※2、バリューイネーブラー※3)も含め、1年あたり平均で100百万ドル(日本円約143億円※1)以上の財務的インパクトの創出を積み上げることを目指していきます。
さらに、調達機能の高度化に加え、地球環境へのポジティブなインパクトの創出や積極的なリスク管理にも取り組みます。具体的には、サプライヤーとの戦略的な連携強化を通じて、イノベーションの推進、調達リスクの低減、持続可能な農産業・Scope3を中心とした気候変動への対応・循環型の容器包装といったサステナビリティ課題への対応などに取り組みます。また、グローバル調達に関する組織や人材の能力開発や専門性強化、育成機会の創出などを通じて、グループ全体の成長を後押しします。
アサヒグループホールディングスは、世界各国の有力な事業基盤の取得、純粋持株会社制への移行、グループ理念「Asahi Group Philosophy」の施行、日本・欧州・オセアニア・東南アジアの4極での地域統括会社体制の確立などを通じて、事業拡大とグループ経営の強化を推進してきました。今回、Asahi Global Procurementによるグローバル調達推進をグループガバナンスの進化に向けた重要なマイルストーンと位置づけ、長期戦略を支える経営基盤を強化していきます。
アサヒグループの調達機能は、Asahi Global Procurementの設立によって、アサヒグループとして初めてグローバルに統合された機能となります。グローバルでの調達活動を推進し、その可能性を最大限に高めていきます。私は、このまたとない機会の一端を担えることを誇りに思います。今後アサヒグループに効率的で効果的なサービスをもたらすために、力強く有能なチームを形成することに注力しています。また、新たに導入するオペレーティングモデルでは、サステナビリティとリスク管理の課題への対応をグローバルで推進することにも焦点を当て、世界中の主要なサプライヤーとの戦略的なパートナーシップを強化していきます。