バリューチェーン全体における脱炭素目標を10年前倒し2040年CO2排出量ネットゼロを目指す
気候変動対応におけるグループ全体での中長期目標を更新
アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 兼 CEO 勝木敦志)は、気候変動への対応におけるグループ全体の中長期目標を更新し、2040年までにバリューチェーン全体でCO2排出量ネットゼロを目指します。この更新により、従来から設定していた脱炭素目標の達成期限を10年前倒しすることになります。新たな目標は、科学的根拠に基づくSBTi※のネットゼロの定義に沿ったもので、バリューチェーン全体である、Scope1,2,3のCO2排出量が対象です。
- SBTi:Science Based Targets Initiative
アサヒグループは、意欲的な目標設定と気候変動に対する取り組みの推進を通じて、パリ協定で示された「1.5度目標」の早期達成に貢献します。当社はCO2排出量削減に向け、グループの全生産拠点における再生可能エネルギー由来の電力の100%使用を目指しています。また、グリーン熱の利用拡大、CO2回収などの脱炭素技術の開発などにも取り組んでいます。この流れを加速させ、2030年までの目標と、新たな2040年までの目標の達成を目指します。今後は、アサヒグループのCO2排出量の大部分を占めるScope3の排出量削減に向け、サプライヤーやパートナーとのさらなる連携を図ります。
■代表取締役社長 兼 CEO 勝木敦志コメント
私たちが直面している気候変動の課題は、アサヒグループだけで解決できるものではありません。だからこそ、地球や社会の持続可能性を高めるため、そして2040年までにアサヒグループのバリューチェーン全体でネットゼロを達成するため、外部パートナーとの協力関係を深めることが不可欠です。共創によってポジティブなインパクトを生み出せるという確信のもと、技術革新と持続的なパートナーシップの構築を推進していきます。
当社のバリューチェーン全体のCO2排出量のうち、自社の製造工程以外の大半は農産物原料、容器包装、輸送に由来するものです。Scope3排出量の削減に向けたサプライヤーやパートナーとの強固な関係づくり、産学連携による革新的な技術の開発に取り組んでいます。
アサヒグループは、100年以上にわたり、自然の恵みと自然の力によって、「期待を超えるおいしさ」を生み出してきました。人と人・自然・コミュニティ・社会とのより良いつながりを通じて持続可能な未来の実現を目指します。
<参考>アサヒグループのサステナビリティの取り組み
https://www.asahigroup-holdings.com/sustainability/index.html
アサヒグループホールディングスについて
アサヒグループホールディングス株式会社は、ビールを中心とした酒類、飲料、食品で多様なブランドを世界で展開するリーディングカンパニーです。『期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造』をグループ理念のミッションとし、企業活動の根幹に据えています。
1889年に日本で創業して以来、数百年にわたる歴史と伝統をもった世界各地の醸造所やブランドをグループに統合し、絶え間ない革新に挑戦してきました。Asahi Super Dry、Peroni Nastro Azzurro、Kozel、Pilsner Urquell、Grolschといった独自価値をもつプレミアムビールをグローバルブランドとして展開しています。アサヒグループは、コーポレートステートメント「Make the world shine “おいしさと楽しさ”で、世界に輝きを」のもと、商品やサービスを通じて、人と人・自然・コミュニティ・社会とのつながりを生み出し、そのつながりで世界の今と明日を明るく輝かせることを約束しています。事業規模としては、年間100億リットルを超える酒類および飲料を世界中のお客さまに提供し、売上収益は2.7兆円を超えています。日本、欧州、オセアニア、東南アジアを中心に、世界各地で事業を展開する当社は、日本に本社を置き、東京証券取引所(プライム2502)に上場しています。