2024 年12月期 第2四半期(中間期) 決算業績について
- 売上収益は、プレミアム化の進展や価格改定効果を含む売上単価の向上などによって全事業が増収となり、連結全体で前年比3.8%の増収。為替影響込みベースでは、前年比10.1%の増収。
- 事業利益は、各事業の増収効果やコストマネジメントの強化などによって、連結全体で前年比6.2%の増益。為替影響込みベースでは、前年比12.6%の増益。
- ビール類とノンアルコールビールカテゴリーの売上単価は持続的に向上し、日本・欧州・オセアニアの主要3地域計で3.3%の成長。
- グローバルブランドの販売数量※は、5ブランド合計で前年比11%の増加。特に最優先ブランドのAsahi Super Dryは、アジア・欧州などの主要市場における販売拡大などにより、前年比27%の増加。
- 年間予想については、各リージョンの上半期の進捗などを踏まえ、売上収益を前年比2.7%の増収に下方修正、事業利益を前年比4.3%の増益に据え置き。為替影響込みベースでは、売上収益を前年比6.5%の増収、事業利益を前年比8.8%の増益にそれぞれ上方修正。
上半期の業績は、適切な価格戦略やプレミアム化の進展に伴う持続的な売上単価の向上などにより、着実に成長しました。
日本では酒税改正に伴うビールカテゴリーへの需要シフトが、欧州ではグローバルブランドなどプレミアムカテゴリーの拡大が、それぞれ売上単価の向上に貢献しています。グローバルブランドの『アサヒスーパードライ』は、韓国や英国をはじめとしたアジア・欧州などの主要市場における成長が牽引し、日本以外での販売数量が前年比で27%増加しました。
また、ノンアルコールビールやRTDカテゴリーの成長も収益の押し上げに貢献しました。アサヒグループは、Beer Adjacent Categoriesの強化を成長戦略の一つに位置付けています。各地域での革新的な新商品の展開を含め、取り組みの成果が表れ始めています。
今後も、各地域の市場や消費動向は楽観視できるものではありませんが、ブランドやイノベーションへの投資を継続し、競争優位性の拡大と収益基盤の強化を図ります。さらに、財務健全化を踏まえた最適なキャッシュアロケーションにより成長投資と株主還元の充実化を推進します。
アサヒグループホールディングスについて
アサヒグループホールディングス株式会社は、ビールを中心とした酒類、飲料、食品で多様なブランドを世界で展開するリーディングカンパニーです。『期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造』をグループ理念のミッションとし、企業活動の根幹に据えています。
1889年に日本で創業して以来、数百年にわたる歴史と伝統をもった世界各地の醸造所やブランドをグループに統合し、絶え間ない革新に挑戦してきました。Asahi Super Dry、Peroni Nastro Azzurro、Kozel、Pilsner Urquell、Grolschといった独自価値をもつプレミアムビールをグローバルブランドとして展開しています。アサヒグループは、コーポレートステートメント「Make the world shine “おいしさと楽しさ”で、世界に輝きを」のもと、商品やサービスを通じて、人と人・自然・コミュニティ・社会とのつながりを生み出し、そのつながりで世界の今と明日を明るく輝かせることを約束しています。事業規模としては、年間100億リットルを超える酒類および飲料を世界中のお客さまに提供し、売上収益は2.7兆円を超えています。日本、欧州、オセアニア、東南アジアを中心に、世界各地で事業を展開する当社は、日本に本社を置き、東京証券取引所(プライム2502)に上場しています。