ビール酵母細胞壁由来の農業資材の“植物活性メカニズム”解明へ
ビール酵母細胞壁水熱反応物にRCS(活性炭素種)が存在することを発見、農業分野に応用
アサヒバイオサイクルでは、今回の研究成果で得られた技術的裏付けを「X-RCS(クロス アール・シー・エス)」と名付け、この技術に裏打ちされた、ビール酵母細胞壁由来の農業資材のさらなる普及を目指すと共に、メカニズムのさらなる解明を進めていきます。
- ビール酵母細胞壁とは、ビール製造工程で発生する副産物です。発酵終了後のビール酵母の最外側に細胞を殻のように覆う部分で主な構成成分は多糖(β-グルカン、マンナン)やタンパク質などです。
- アサヒグループでは、長年ビール酵母の研究に取り組んでおり、ビール酵母細胞壁は、植物の成長や免疫力を高めることから農業資材(肥料原料)などに活用されています。本資材は農業分野やゴルフ場などの芝管理に幅広く活用され様々な有益な効果が報告されてきましたが、その作用メカニズムについて充分解明しきれていませんでした。
- 農業や芝管理で本資材を使用した際の効果について、より科学的に解明し、理解を促進するために、ビール酵母細胞壁を活用した農業資材に関してこれまで研究・分析を進めてきました。