2024 年12月期 決算業績について
- 売上収益は、主にプレミアム化の進展や価格改定効果に伴う売上単価の向上によって、連結全体で前年比2.1%の増収。為替影響込みベースでは、前年比6.2%の増収。
- 事業利益は、市場環境の悪化が継続しているオセアニアが減益となったが、日本や欧州の好調や効率化の推進などにより、連結全体で前年比3.7%の増益。為替影響込みベースでは、前年比8.1%の増益。
- ビール類とビールテイスト清涼飲料カテゴリーの売上単価は日本・欧州を中心に持続的に向上し、日本・欧州・オセアニアの主要3地域計で2.6%の成長。
- グローバルブランドの販売数量※は、5ブランド合計で前年比5%の増加。最優先ブランドの『Asahi Super Dry』は、アジアと欧州を中心に販売が拡大し、前年比10%の増加。
- キャッシュ・フロー創出力を高めたことでNet Debt/EBITDAは2.5倍まで低減し、財務健全化のガイドラインを達成。
- 2025年の業績予想は、売上収益が3.3%(為替影響込みベースで1.0%)の増収、事業利益が3.2%(為替影響込みベースで0.7%)の増益見込み。
2024 年は、厳しい事業環境においても地域間で補い合い、売上収益と、事業利益以下すべての利益項目で過去最高を更新しました。各地域において適切な価格戦略やプレミアム化を推進したことによる単価向上や、収益構造改革などが寄与しました。また、キャッシュ・フロー創出力を高めたことで Net Debt/EBITDA を 2.5 倍まで低減し、財務健全化のガイドラインを達成しました。
日本では、酒税改正に伴うビールカテゴリーへの需要シフトの継続に加え、ノンアルコールビールや高付加価値商品の販売拡大が収益の押し上げに寄与しました。欧州では、ノンアルコールビールを含むプレミアムカテゴリーが成長ドライバーとなりました。
グローバルブランドの『Asahi Super Dry』は、アジアや欧州での成長がけん引し、日本以外での販売数量が前年比で 10%増加しました。引き続き、プレミアム戦略の一層の推進に加えて、RTD・ノンア ルコールビールを中心とした Beer Adjacent Categories への投資を進め、事業ポートフォリオを強化し ていきます。
2025 年 4 月には、主にオセアニアと東南アジアを統合することにより、4つのRegional Headquarters (RHQ) 体制から 3RHQ 体制へと移行します。より迅速かつ効率的なガバナンス体制へと進化することで、これまで築き上げてきたプレミアム戦略、マルチビバレッジ戦略、グローバルブランドの成長戦略を更に推進します。これにより各地域における競争優位性を向上させ、グローバル市場での一層のプレゼンス拡大を目指します。