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枯草菌が世界の食糧難を救う
ビフィズス菌や乳酸菌とは全く異なる、枯草菌 C-3102株。
この小さな菌が、世界を救う可能性とは?

家畜にも、腸内環境が重要だった

きっかけは、飼料会社からの相談でした。家畜は常にストレスを抱えていて、それが原因で病気になったり、大きく育たないという問題が、畜産農家をずっと悩ませていました。ヒトの腸内環境を整える研究を長年続けてきたカルピス社(現アサヒカルピスウェルネス株式会社)には、それを解決するポテンシャルがありました。

調査したところ、健康な豚の腸内には乳酸菌とビフィズス菌がたくさん存在していましたが、ストレスで弱っている豚の腸内では、減少していることがわかりました。家畜の健康にも、腸内環境はとても重要だったのです。それでは、腸内の乳酸菌とビフィズス菌を増やすにはどうすればいいのでしょうか?

その答えは、枯草菌だった

「カルスポリン」は、アサヒカルピスウェルネス株式会社の登録商標です。

乳酸菌やビフィズス菌は熱に弱いので、直接飼料に混ぜて食べさせることは難しく、コストが高いというデメリットもありました。様々な方法を研究していく中で、ついに発見したのが枯草菌 C-3102株でした。そして、その枯草菌を飼料添加物として開発したのが、「カルスポリン」です。

出典:アサヒカルピスウェルネス株式会社

枯草菌は、熱に強く飼料に混ぜて家畜の腸に届けることができます。腸に届いた枯草菌は、乳酸菌とビフィズス菌を増やし、家畜を健康へと導きます。「カルスポリン」の使用は、家畜の成長を促進し、同時に必要な飼料の量を減らします。これにより、家畜の生産性を大幅に向上することができます。

迫りくる世界の食糧難

出典:農林水産省「平成28年度 食料・農業・農村白書」

世界に目を向けると、人口が爆発的に増加していて、2050年には100億人に近づくと予測されています。これによって起こる問題が食糧難です。現在の食糧生産量では必要な量に追いつかないと危惧されています。実は、「カルスポリン」に、この問題を解決する可能性が秘められていました。

食糧増加に貢献する「カルスポリン」

出典:農林水産省「世界の食料需給の動向と中長期的な見通し」

現在、世界の年間穀物生産量の1/3以上が、家畜向け飼料として消費されています。「カルスポリン」が家畜向け飼料を減らし、穀物使用量を節約することにより、ヒトの食糧を増加させることができます。

また、「カルスポリン」は、家畜の腸内菌叢(腸内フローラ)を最適化することで、食用家畜の生産力を向上でき、直接的に食糧増加に貢献していくことができます。

世界の食糧増加への可能性

出典:農林水産省 アサヒカルピスウェルネス(株)試算

「カルスポリン」は世界の食糧を増やすだけではなく、家畜の健康維持をサポートすることで、世界の人びとへ安全・安心な食品の提供を実現することができます。アサヒグループは、枯草菌 C-3102株のような世界に貢献できる可能性を求めて、これからも研究を続けていきます。

研究成果