■ニュースリリース
世界的な酒類品評会「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2018」『ニッカ カフェウオッカ』ウオッカ部門カテゴリーで最高賞“トロフィー”を受賞!
「カフェスチル」を用いた蒸溜とブレンド技術を駆使した〈ニッカ カフェウオッカ〉が、世界的な酒類品評会で最高賞受賞!
ウオッカはとうもろこし、小麦、ジャガイモなどを原料に用いて、糖化・発酵・蒸溜し、白樺炭でろ過したスピリッツです。蒸溜酒の中でも特にクセがなく、カクテルなどのベースに多く用いられています。その他にも、原料や製造法にこだわったプレミアムウオッカや、香料などで香りづけされたフレーバードウオッカ等もあり、カテゴリーが多様化しています。
2017年発売の〈ニッカ カフェウオッカ〉は、世界でも稀少な蒸溜機「カフェスチル」を用いて蒸溜、さらにブレンドすることで、芳醇な香りとリッチな味わいを実現しています。
〈ニッカ カフェウオッカ〉は、19世紀初頭に発明された伝統的な連続式蒸溜機「カフェスチル」を用いて製造しています。カフェスチルを用いて蒸溜することで、原料由来の香味成分がしっかりと残り、特徴的な味わいの“カフェ蒸溜液”を作り出すことができます。一方で、最新式のものより効率が劣り、操作も難しい設備であるため、現在も使用している蒸溜所は、世界でもわずかしかありません。
ニッカウヰスキーでは、創業者である竹鶴政孝が1963年にカフェスチルを導入しました。すでに当時でも稀少な設備でしたが、竹鶴政孝はこの蒸溜機により生み出される豊かな風味に惹かれ、強いこだわりを持っていたといいます。その想いを受け継ぎ、現在でもニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所にて使用し、ウイスキーだけでなく、今回のようにスピリッツの味づくりにも活かしています。
〈ニッカ カフェウオッカ〉では、大麦麦芽、とうもろこしをそれぞれ糖化・発酵させ、カフェスチルで蒸溜することで、別々に蒸溜液を製造しています。それぞれの蒸溜液を最適な条件で製造することで、麦芽由来のフローラルな香りと、とうもろこし由来のキャラメルのようなコクのある甘い香りを、最大限に引き出したカフェ蒸溜液が出来上がります。
た、〈ニッカ カフェウオッカ〉では、ニッカウヰスキーが長年培ってきた、ブレンド技術を駆使しています。ブレンドの手法を用いることで、それぞれの蒸溜液がもつ個性を活かし、より繊細な味づくりが可能となります。
今回はカフェスチルで蒸溜したカフェ蒸溜液の特徴を活かしながら、それらを豊かに調和させるとともに、白樺炭ろ過工程を最適化することで、芳醇な香りと甘さを引き立たせ、心地よい余韻を実現しています。
ニッカウヰスキー(株)ブレンダー室 佐久間 正
モルトウイスキーである「竹鶴21年ピュアモルト」、ブレンデッドウイスキーの「フロム・ザ・バレル」、グレーンウイスキーの「ニッカ カフェモルト」に続いて『ニッカ カフェウオッカ』がウオッカ部門カテゴリー最高賞”トロフィー”を受賞できたことは、様々なカテゴリーの商品で価値を提供してきた弊社のものづくりが世界レベルで認められた証と考えています。
また、昨年の「ニッカ カフェモルト」に続いて同じ「カフェ式連続式蒸溜機」からうまれる〈ニッカ カフェウオッカ〉が受賞したことは大きな喜びでもあります。ニッカウヰスキー商品をお飲みいただいている多くのお客様に感謝をするとともにこれからも、この受賞を励みとし、今まで以上に品質とおいしさを追求した商品づくりに取り組んでまいります。
アサヒビール(株)酒類開発研究所 井上 明大
カフェウオッカの開発は、カフェの個性を生かしつつ、なめらかな口当たりと繊細な味わいの両立を目標に、針穴に糸を通すようなブレンド検討の繰り返しでしたが、毎回驚きや発見があり、とても楽しみながら取り組む事ができました。これもニッカウヰスキーの卓越したブレンド技術と、佐久間チーフブレンダーをはじめとした豊富な知識と経験を持つ関係者が揃っていたからこそ、ここまで評価される商品になったのだと感じています。
今後も、世界中のお客様の心に残る商品開発に取り組んでいきたいと思います。
アサヒビール(株)酒類開発研究所 田中 善久
ウオッカ部門カテゴリー最高賞の発表で「ニッカ カフェウオッカ」の名前が呼ばれた瞬間は、テレビでしか見たことのない映画祭の授賞式の中にいるようで、言葉に表すことが出来ないくらい非常に感慨深い経験でした。
今回の受賞は、竹鶴政孝さんを含む多くの諸先輩方から引き継がれる、ものづくりに対するこだわりが結実した結果であると考えています。
ニッカウヰスキーの伝統を守り、より発展させるべく、これからも新商品開発にチャレンジしていきたいと思います。