- AI 人工知能のこれから
- 技術は短中長期的にどう社会に貢献するか
- 開催日時
- 2017年2月23日(木)14時~
- 講師
- 大阪大学特任准教授 長井志江先生、㈱エクサインテリジェンス 取締役/COO 粟生万琴さん、エノテカ大阪店 山崎ソムリエ
- このイベントは
終了しました
本日のイベントは、NPO法人 Girls in Tech 様とのコラボ企画「AI 人工知能のこれから~技術は短中長期的にどう社会に貢献するか」です
大変多くの方にご参加いただきました
まず最初は、主催のGirls in Tech 日本代表 加藤愛子さんから、団体の活動の主旨や実際の活動内容の報告、お誘いがありました
Girls in Techは、技術系・起業家・技術業界に興味がある女性(いわゆるリケジョ?)のためのプラットフォームです。
STEM分野への理解を促し、将来の活躍分野の選択肢を広げる活動なのだそうです
STEM分野とは、Science(物理・化学・生物)、Technology(コンピューターなどIT系)、Engineering(工学)、Mathematics(数学・統計学)の頭文字を取っていますよ。
Girls in Tech は、アメリカで創立されたボランティアで運営されるNPO組織で、日本は世界で60番目の支部なのだそう。これまでの活動の様子も、たくさんの画像でご紹介いただきました
それではいよいよ、本日のメインセミナー「AI」についてのご講演を、大阪大学大学院工学研究科 知能・機能創成工学専攻 特任准教授 長井先生からお話いただきました。
長井先生は、「人間を理解したい、理解するために人工知能の研究を進めたい」とおっしゃいます
先生の考える人工知能研究の未来とは、「人の知能の原理に関するさらなる理解」と、「原理の理解に基づく障がい者支援」なのだそうです
実は「人間を理解するための研究」は、日本が進んでいるのだそう
人工知能研究が始まった約70年前から、AIに求める技術と人々の期待は高まるばかりでした。
当初は推論・探索の機能が求められた時代でしたが、その後膨大な知識獲得処理の時代を経て、2000年代から訪れたAI第三次ブームは、「機械学習・特徴表現学習」の時代と呼ばれるのだそう。
画像や映像を、一定のルールの中で網羅的に探索し、平均を探して行くような「特化型人工知能」の研究が主だったのが、今後は、「汎用型人工知能」と呼ばれる、例えば人間の行動のようにクリアなルールがない、そんな日常のあらゆることを学習させるためのアプローチが必要なのだそうです
それはまるで親が赤ちゃんに人間の全てを教えて行くように・・・。
そんな世界でも先端を行くAI研究を進めていらっしゃる長井先生、ロボットが人の認知過程を学習・推定する事で、人の自己理解の支援にもつながり、ひいては認知(障がい)原理に基づき、障がい者支援にもつなげられると、ご研究を進められています
難しいお話を、画像や映像で分かりやすく話して下さいました。
さて、途中休憩を挟んで、今度は関西初 AIベンチャー企業を立ち上げられた、㈱エクサインテリジェンス 取締役 / COO 粟生(あおう)万琴さんに、ご講演頂きました
バリバリ関西人の粟生さん(笑)、AI関連の映画のお話や、既にゲーマー、4才の息子さんのお話などからスタートし、目指すは巨大企業、グーグルやマイクロソフトに、追いつき追い越せ!と、大活躍されています
AI技術支援を提供する先を、主に2つの業界に絞って、展開されています。
製造業向けに、産業ロボットなどのAI技術支援を、また、医療分野・ライフサイエンス事業向けには、画像診断などのAI技術支援を提供し、お客様と共に課題解決を進めて行くお仕事をされていますよ
とっても元気でパワフルな粟生さんですが、ご自身のご病気の際も、AIの画像診断技術に救われたご経験もあり、「人の命に関わる事を、先端AI技術を使って貢献して行きたい」とおしゃっていました~
後半は、第二部として、交流会を兼ねた、ワインショップ エノテカ大阪店 山崎ソムリエによる「ワインセミナー」もありましたよ
ご登壇の先生方にもご参加いただき、楽しく、美味しくワインを召し上がっていただきました。
ご参加の皆様、本日のセミナーイベントは、いかがでしたでしょうか?
いつもとは違う学術系コラボイベントに、ラボ・ガーデンも新しい風を感じ、未来に期待が広がるイベントでしたよ