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【イベントレポート】難しいけどおもしろい!最近話題の「腸内フローラ」の基本から最新情報まで学べる特別セミナーを開催

2018年3月22日

ネットにあふれる健康情報は玉石混交?
長年、乳酸菌や腸内フローラ研究に取り組んできたアサヒグループがいま伝えたい、「腸内フローラ」研究のリアルとは。

最近なにかと話題の「腸内フローラ」。肌荒れや便秘だけでなく、肥満やうつ、ガンなどにも影響を与えるとも言われています。インターネット上で「腸内フローラ」と検索すると膨大な数の情報がヒットし、どの情報を信じていいのか迷ってしまうことも多いのではないのでしょうか。

そこで、約50年にわたり乳酸菌や腸内フローラ研究に取り組んできたアサヒグループでは、これまでに蓄積された技術と経験に加え、最先端の解析技術により見えてきた「腸内フローラ」の世界をよりわかりやすく伝えるため、1本の動画を制作しました。
■関連リンク:【動画】腸内フローラ不思議な生命体

また、この動画の公開を記念し、「腸内フローラ」に関する正しい情報をお伝えする一般消費者向けのセミナー「腸内フローラって知ってる?〜腸内フローラの基本から最新の情報まで〜」を、2018年1月25日、毎日新聞社が運営するイベントスペース「毎日メディアカフェ」(東京・竹橋)にて開催しました。

当日は、お仕事帰りの方を中心に21名の方にご参加いただき、アサヒグループホールディングス潟OループR&D総務部 技術情報室の中村健二より、近年注目が高まる「腸内フローラ」の基本から最新の情報までを動画の解説を交えながらお伝えしました。

本レポートでは、セミナーでお話しした概要をご紹介するとともに、自分の「腸内フローラ」の状態を簡単に調べられる方法も紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

善玉菌vs悪玉菌はもう古い?
私たちのお腹の中で暮らす約100兆個もの腸内菌たちは、“多様性”が重要だった!

私たちのお腹の中には約100兆個、重さにして約1.5kgもの腸内菌たちが棲み着いています。これらの菌はそれぞれ単体で活動しているわけではなく、それぞれ独自のネットワークでつながっており、集合体として存在することで、私たちの体に大きな影響を及ぼしています。

セミナーでは、腸内菌たちの存在をよりリアルに体感してもらうため、動画に登場した謎の生命体「フローラ玉」の模型を用意し、その重さ(約1.5kg)を実感してもらいました。
みなさん、「思ったよりずっしりしている」「こんな重さの菌たちが腸の中にいるなんて」と驚かれていました。

「フローラ玉」とは、アサヒグループが考える「腸内フローラ」の世界観をイメージした想像上の生命体で、実在するものではありません。


腸内菌は私たち人間が摂取した食物から栄養を吸収し、人間にとって有用な物質である酢酸やビタミン、必須アミノ酸などを作り出しています。また、人間にとって有害な物質を作り出すものもあります。
これまで“善玉菌vs悪玉菌”で語られることが多かった「腸内フローラ」ですが、近年の研究では、かつて悪玉菌と呼ばれた菌の中にも実は良い働きをしている菌がいたり、悪玉菌がいることで善玉菌の働きが活性化されることなどがわかってきました。

そのため、単純に“善玉菌を増やして悪玉菌を減らす”ということではなく、様々な種類の菌がバランスよく共生している状態=「多様性」のある状態が重要であることがわかってきました。実際に、肥満やアレルギー、大腸がん、糖尿病、自閉症の人の腸内菌を調べてみたところ、菌の多様性が低く(菌の種類が少ない)、これらの病気と関連している可能性があると考えられています。
ただし、多様性が高ければ高いほど良いということでもなく、適度な多様性を保つことが良さそうだ、ということが、現在までの研究でわかっています。

最適な「腸内フローラ」は人それぞれ。
自分にとってベストな「腸内フローラ」を育てよう!

このように私たちの健康と深い関わりのある「腸内フローラ」ですが、最適な腸内菌のバランスは人それぞれ違います。そのため、どんな種類の菌がどれくらいいるといいのか、どんな食事をとったらいいのか、といったことは一概には言えません。
しかし「腸内フローラ」の状態をみれば、腸内菌のバランスがいいかどうかを判断することができます。
そこで、自分の「腸内フローラ」の状態を診断するために、最も手軽で簡単な方法をご紹介します。

それは、腸から出てきたもの=糞便(ウンチ)を観察すること。

私たちの腸から排泄された便には、腸内菌やその死骸も多く含まれています。その割合はなんと便(水分を除く)の約5割。そのため便を見れば、その日の「腸内フローラ」の状態を推測することができるのです。
「腸内フローラ」が良好な状態の時には便の色は黄色っぽく、バランスが崩れているときには色が黒っぽくなり、においもきつくなります。また、形がコロコロしていたりカチカチになっていたりする場合や柔らかすぎる場合にも注意が必要です。
理想的な便は、色が黄色く、においも少なく、バナナ状や半練状の状態が良いとされています。
ぜひトイレを流す前に、自分の便を観察してみてください。日々の観察を続けることで、自分に合った生活習慣や食生活が見えてくるはずです。

無限の可能性を持つ腸内フローラ研究に、アサヒグループは挑み続けます。

多様な腸内菌たちの関わり合いや、腸内フローラと疾病との因果関係など、まだまだ謎多き腸内フローラですが、腸内フローラ研究の進展の先には、医療を始め人々の未来への大きな貢献が期待されています。
私たちアサヒグループは、腸内フローラに秘められた無限の可能性への挑戦を続けていきます。

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