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オオサンショウウオも住む「アサヒの森」がつなぐ自然の恵み
2002年より複数年にわたって「アサヒの森」で実施した森林生態系に関するモニタリング調査の結果、これまで植物668種、鳥類60種が確認されています。このうち、植物4種、鳥類12種は重要種(※2)に指定されています。ほかにも多種多様な生物が生息しており、植物、動物ともに外来種が少ないことも大きな特徴です。
これらの調査は、航空写真や既存資料、さらに実際に現地を歩いて目視による観察など、植物と鳥類の調査が中心でしたが、2021年には、環境DNA調査(※3)を実施し、アサヒの森を流れる川の生態系の把握を行いました。
(※2)環境省や広島県のレッドデータブック、国の天然記念物や種の保存法で指定された種のこと
(※3)最新のDNA解析技術によって水や土壌に含まれる生物由来のDNAを検出し、生息状況を把握する手法
2022年、カナダで開催された「生物多様性条約第15回締約国会議(CBD COP15)」にて、生物多様性の保全に貢献する「アサヒの森」の活動を世界へ発信しました。
CBD COP15では、将来的に生物多様性が損なわれ続けるのを食い止め、回復させるための23の国際目標が立てられました。そのひとつが、「30by30(サーティー・バイ・サーティー)」。2030年までに、陸と海それぞれの30%以上を健全な生態系として効果的に保全するという目標です。
アサヒグループは2022年より30by30を目指すアライアンスに参画し、「アサヒの森」の15の山の一つである甲野村山(こうのむらやま)が「自然共生サイト(※5)」に正式認定されています。
(※5)国が認定する、民間の取組などによって生物多様性の保全が図られている区域