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アントレプレナーシップ(起業家精神)育成プログラムで
未来を担う子ども達を育てる
「Goodday Milk」は、家族とブランドのつながりを強化するために、子どもたちのアントレプレナーシップ(起業家精神)を育み、地域社会に貢献する企業家教育プログラム「Goodday KidSTART」を開催しました。
購買者(親)と消費者(子ども)が異なっていることが特徴的な牛乳市場。マレーシアの牛乳ブランドである「Goodday Milk」はターゲットを購入者である親、もしくは消費者である子どもといったようにどちらかに絞るのではなく、双方とのつながりを強化したいと考えました。そこで以下の2つを目標に「Goodday KidSTART」のプログラムを設計したのです。
・牛乳ブランドとして、子どもの体に栄養を届けるだけでなく、プログラムを通じてブランドに対する愛着を高める心の成長に貢献する
・親子で過ごし、一緒に考える題材として、アントレプレナーシップの機会を提供する
つまり、こどもの成長を願う親が喜ぶ課外活動の場、親子が一緒に考え話し合える場を提供することで、購入者と消費者の双方に関わりを持ちたいと考えました。
2022年にマレーシアで開催されたGoodday KidSTARTは、子どもの発想力でビジネスプランを考えてもらい、ビジネスとして実現させるチャンスを与えたいという思いから生まれました。マレーシア各地から参加した340名の子どもたちは、それぞれが思い描くビジネスプランを実際の投資家にプレゼンするため、アントレプレナーシップや金融リテラシーを学びました。
受賞した8人には、本プログラムで自分たちが考えたビジネスプランを実現するための賞金として、総額51,000リンギット(※)(約160万円)が贈呈されています。
(※)マレーシアの通貨単位。1リンギット=31.2円(2024年3月29日時点)
本プログラムの大きな目的は、子どもたちに起業について興味・関心を持ってもらい、「自分も起業したい!」という思いや情熱を地域社会への貢献につなげることです。
さらにGoodday KidSTARTでは、アントレプレナーシップを育成するには金融リテラシーも必要だと考えました。統計によると、7~10歳でお金について教え始める家庭は、マレーシアでは30%程度に留まっており、子どもたちに若いうちからお金の概念について学び、将来、充分な情報を得たうえで金銭的な決定を下せるようになってもらうことも期待しています。
本プログラムの審査基準は、「地域社会に何らかの利益をもたらすかどうか」、もしくは「社会的インパクトを与えるかどうか」です。最優秀賞を受賞したのは、10歳の少女。脳卒中を患った祖父の認知能力を回復させるため、認知能力回復を目的とするアプリを提案しました。
2位はココナッツウォーターの抽出・冷却装置「CocoCool」の提案。地域のココナッツ販売業者を支援しながら、一般の人々が手軽に新鮮なココナッツウォーターを手に取れることを目的としました。そして3位には、子どもたちに科学と学習を身近で楽しいものだと感じてもらうために、科学と学習のためのパッケージを定額制で提供するアイデアが選ばれています。これらは地域社会の課題解決を目的としており、実現すれば非常に価値のある解決に導くアイデアでした。