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PETボトルを100%リサイクル素材へ!豪州での共創の取り組み
環境負荷の低減をさらに推し進めるため、Asahi Beverages社は パッケージ製造を行うPact Group Holdings社(以下、Pact社)、廃棄物管理サービスを提供するCleanaway Waste Management社(以下、Cleanaway社)、そしてCoca-Cola Europacific Partners社(以下、CCEP社)の3社との間で合弁会社”Circular Plastics Australia” を設立し、豪州のサーキュラーエコノミー※4への貢献を目指しています。
Circular Plastics Australia
2021年には、南東部のニューサウスウェールズ州のアルバリーに同国最大のPETボトルリサイクル工場の建設に着手。翌年に稼働を開始した工場は1年間で、PETボトル約10億本に相当する約20,000トンのリサイクルPETボトルや食品パッケージの原料の製造が可能です。
これにより豪州内で調達できるPETボトル原料を大幅に増やし、バージン(未使用・未加工)プラスチック原料や輸入PET原料の使用を低下させることができ、サーキュラーエコノミーの推進につながります。
また、4,500万豪ドルをかけて建設されたこの工場は、豪州国内で供給できるリサイクルPETの量を大幅に増加させるだけでなく、地域の雇用も促進しました。そうした効果もあり、ニューサウスウェールズ州政府のWaste Less, Recycle Moreイニシアティブから約500万豪ドル、さらに豪州政府のリサイクルを近代化させる目的で設立された基金(Recycling Modernisation Fund)からも支援を受けました。
そして2023年12月に、ビクトリア州のメルボルン近郊で2つ目の工場の稼働を開始しました。ここでも、PETボトル約10億本に相当する量のリサイクルPETを製造できます。この施設も、豪州政府のRecycling Modernisation Fundとビクトリア州政府の同様の基金であるRecycling Victoria – Recycling Modernisation Fundから、合わせて600万豪ドルの助成金を受けて建設されました。
アサヒグループはこのように豪州でリサイクルPETボトルの利用促進に取り組み、サーキュラーエコノミーを推進しております 。今後も2030年までにPETボトルを100%環境配慮素材へ切り替えることを目標とし取り組みを強化していきます。
当社の「持続可能な容器包装」に関する取り組みについては、以下のページをご覧ください。
環境
※1 対象とするプラスチック容器:PETボトル、プラボトル、PETボトル・プラボトルに使用する一部のキャップ、プラカップ(販売用)など
※2 リユース可能、リサイクル可能(研究段階でのリサイクル可能性を含む)、堆肥化可能、熱回収可能など。対象会社:アサヒビール、アサヒ飲料、Asahi Europe & International, Asahi Holdings Australia、Asahi Holdings Southeast Asia
※3 対象会社:アサヒ飲料、Asahi Europe & International、Asahi Holdings Australia、Asahi Holdings Southeast Asia
※4 これまでの経済活動で廃棄された製品や原材料などを「資源」とみなし、リサイクル・再利用などの手段によって資源を循環させる経済システム