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持続可能な成長:アサヒグループが目指す「明るく輝く世界」への約束

アサヒグループは、グループガバナンスの強化と企業価値の最大化に向けて、本年4月にグループ本社の執行体制を刷新しました。この改革の一環として、新たに設置したアサヒグループホールディングスのGroup Chief Sustainability Officer(Group CSO)が、「サステナビリティと経営の統合」というコア戦略の陣頭指揮を執ります。 この戦略は、人や社会、地球の持続可能性を高めるために重要な私たちのコミットメントの一つです。今回、初代Group CSOに就任したDrahomira Mandikova(ドラホミラ・マンディコヴァ)に、「世界を輝かせる」ための優先課題とビジョンについて語っていただきました。
いま、アサヒグループは、真のグローバル企業になるための重要な転換期を迎えています。そうした中で、サステナビリティへの揺るぎないコミットメントと、持続可能な成長の実現に向けた包括的な戦略を推進できることに誇りを感じ、熱意をもって取り組んでいます。
アサヒグループの活動をさらに高いレベルへ 押し上げるために設定した野心的な目標は、サステナビリティ戦略の根幹と言えます。例えば本年2月に、CO2排出量削減目標を10年前倒しし、2040年までに「CO2排出量ネットゼロ」を達成することを発表しました。しかし、私たち単独でこれを実現することはできません。 そのためにグローバル調達組織を新設し、パートナーとの連携強化を図っています。実際に2023年のCO2 排出量は、2019年と比較してScope1と2で32%の削減、Scope3で12%の削減を達成し、着実に多くの経験を積み、正しい方向へ進んでいることがわかります。
また、私たちは、容器包装や農産物原料、水資源、人権、コミュニティ へのインパクトなど、主要な分野で意欲的な目標を掲げています。これらの目標は、組織を挙げて適切な行動を継続するためのモチベーションとして、私たちを奮い立たせてくれます
容器包装は、アサヒグループの調査で消費者から最も多く声が寄せられる環境課題の一つです。私たちは、2030年までにPETボトルをすべてリサイクル素材またはバイオ由来の素材に切り替えることを目指しています。 この目標達成を後押しする取り組みとして、Pact Group Holdings社、Cleanaway Waste Management社、そしてCoca-Cola Europacific Partners社との合弁事業を通じて、豪州に二つのPETボトルリサイクル工場を設立しました。昨年の終わりに稼働を開始した二つ目の工場は、豪州政府のRecycling Modernisation Fundとビクトリア州政府のRecycling Modernisation Fundから助成金を受けて建設されました。
さらに、「ネットゼロ」実現に向けた事例として、2030年までにカーボンニュートラルを目指すアサヒグループのビール醸造所がオランダにあります。Grolsch社の醸造所では、熱や太陽光パネルなどの動力源を併用し、製造工程や容器包装の効率化を図ることで目標の達成を目指しています。同醸造所は、何年も前から提携企業や地方自治体の十分な支援を受けてこの取り組みを進めており、アサヒグループにおけるこの分野の先駆者と言えます。
ここで紹介したPETボトルリサイクルの合弁事業や ビール醸造所は、私たちの具体的な成果を示すものです。このようなベストプラクティスはグループ内で共有され、私たちが今後より多くの事例を生み出し、目標を達成するための指針となっています。
世界は常に変化しており、アルコール飲料の消費に関するトレンドも 例外ではありません。この5年間を振り返っても、新型コロナウイルスの大流行は人々の社会的なつながりやアルコール消費のあり方を大きく変えました。WHOなどの規制当局は、アルコールの有害な使用が健康にどのような影響を及ぼすのか、懸念をますます強めています。
私たちは、酒類業界のグローバルプレイヤーとしてこのような変化に対応するべく、消費者に新たな商品の選択肢を提供し、節度ある飲酒と責任ある飲酒に関する啓発を推進しています。「Responsible Drinking Ambassador」というグローバルスローガンのもと、まず、アサヒグループの社員を対象に責任ある飲酒の理解を浸透させています。また、さまざまな業界団体に積極的に参加し、不適切な飲酒問題の解消に取り組んでいます。さらに、2030年までに主要な酒類商品に占めるノンアルコール及び低アルコール飲料の販売量構成比を20%にするとした目標は、責任ある飲酒の推進に対する私たちの揺るぎない姿勢を示すものです。構成比の転換は事業戦略の重要な変化であり、これを実現するために各事業部門との連携を積極的に推進しています。
人と地球に貢献したいと願う私たちの姿勢は揺るぎません。私たちは、野心的な目標の達成を目指すとともに、イノベーションを推進し、人と人・自然・コミュニティ・社会とのつながりをさらに生み出します。こうしたつながりは、取引先やサプライヤー、消費者との共創関係を育み、現在と未来を輝かせることができるでしょう。私たちは、世界の明日を明るく輝かせることができるよう(make the world shine)本気で行動しています。 今後もアサヒグループの取り組みにご注目ください。
より詳しい活動内容は、最新のサステナビリティレポートでご覧ください。