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アサヒのイノベーションの新章:Group CR&DOの挑戦
アサヒグループは2024年4月、グループガバナンス強化と企業価値最大化に向けて、執行体制を刷新しました。その中でも今回注目するのは新しく設置されたGroup Chief R&D Officer (Group CR&DO) というポジション。Group CR&DOは、アサヒグループの未来を見据えた研究開発活動をけん引し、イノベーションを推進する重要な役割を担っています。
初代Group CR&DO の佐見学さんに、世界を輝かせるアサヒグループのイノベーションについてお話を伺いました。
アサヒグループのイノベーションの中心となるのが、アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社(AQI)です。当グループでは、「アルコール関連」「ヘルス&ウェルネス」「サステナビリティ」「新規事業」を研究開発の重点領域とし、AQIはその領域と、それらが融合する領域において、新たな価値の創造に向けた製品や技術の開発に取り組んでいます。
- 環境負荷を軽減した脱アルコール技術の実用化: 従来の脱アルコール技術を用いながら、より環境負荷が低い製法を開発。欧州等で展開しているノンアルコールビール『Kozel 0,0%』で新製法を導入
- 日本初*の月経に関する機能性を訴求した機能性表示食品: 2024年1月にアサヒグループ独自の乳酸菌「CP2305ガセリ菌」を配合したフェムケア**商品で、月経に関する機能性(健康な女性の月経前の一時的な晴れない気分の軽減)を訴求する機能性表示食品を発売
- 使い捨て容器の削減を見据えた取り組み: 缶、瓶、PETボトルの使い捨て容器の使用が廃止される未来を見据え、使い捨て容器を使用しなくても強炭酸が楽しめる強炭酸サーバー『EXTRA BURST』を開発。アサヒ飲料社から新サービスとして国内で上市
しかし、イノベーションの旅には、困難がつきものです。 開発された技術を事業へ転換する際にはさまざまな障害に直面します。新技術を国や地域を超えて展開するためにはそれぞれの市場や製品の特徴、規制の違いを理解し乗り越えなければなりません。
そこで、当社ではPrototype Development 部門を新設しました。新技術をプロトタイプとして具現化し、事業化に向けた多岐にわたる業務の推進を行っています。
さらに、グループの研究開発成果を、グローバルに展開するための知財戦略を構築するIntellectual Properties部門と、急速な事業環境変化に対し、研究開発戦略を的確かつ柔軟に構築するCR&DO Office部門を設置しました。
変化の激しい時代において、消費者の将来のニーズを捉えることは容易ではありません。将来のニーズの予測と、不確実性のマネジメントが、競争優位をもたらす研究開発には重要です。
実際にこの5年間、試行錯誤を重ねてきました。挑戦しつづけたことで、私たちが予測した未来が現実となりつつあるいま、変化にしっかり対応できていると実感しています。
私たちには事業の成長を推進する強力なチームがあります。革新と適応を継続しながら、新技術、新製品、新サービスを皆さまにお届けし、世界の明日を明るく輝かせていきたいと思います。私たちからの新しい製品やサービスにこれからもご期待ください!
佐見さんの人物像やキャリア感についてもっと知りたい方は、当社のLinkedInアカウントの投稿もご覧ください。