経済発展とともに人口の流動化が加速し、世界各地で都市部への一極集中や過疎化などの人口分布の偏りが発生することで、地縁的な「つながり」や共通の価値観を持った「つながり」が希薄化しています。アサヒグループは、ステークホルダーとの共創、従業員のコミュニティ支援活動への参画を通じて、希薄化した「つながり」を見直し、新しい「つながり」をつくることを目指しています。

人と人とのつながりの創出による
持続可能なコミュニティの実現

RE:CONNECTION

調達・生産・販売などの事業活動を通じてさまざまなコミュニティに支えられてきたアサヒグループは、改めて「つながり」を見直して進化させることが重要だと考え、マテリアリティ「コミュニティ」の活動スローガンを「RE:CONNECTION」と定めて取り組みを推進しています。私たちは「自然の恵み」である農産物を活用して商品・サービスを生み出しており、農産業と深い関わりを持っています。農産業は、雇用創出や特産・伝統の継承など、コミュニティにおいて人の「つながり」を産む場としての大切な役割を果たしており、アサヒグループは、持続可能な農産業の取り組みを通じてコミュニティに貢献するとともに、従業員自らがコミュニティの活動に参画することで、地域との「つながり」を強めていきたいと考えています。

人と人とのつながりの創出による
持続可能なコミュニティの実現に関する活動報告

重点活動「持続可能な農産業」

ピルスナービールの味の立役者、伝統のホップを守り抜くために

「FOR HOPS」による栽培システムの変革

ピルスナービールに欠かせないチェコ産のホップを、水不足から守る「FOR HOPS」。先端テクノロジーの力で、効率的な灌漑の仕組みを構築するプロジェクトが始まりました。

おいしいビールをつくった酵母を、高品質な農作物づくりへ

「ビール酵母細胞壁」を活用した農業支援

ビール酵母の細胞壁には、植物の生育を促す有効成分が含まれています。アサヒグループが独自の加工処理によって生み出した「ビール酵母細胞壁」由来の農業資材(肥料原料)が今、収穫量の増加や農薬の使用量低減など、全国各地の農場でさまざまな成果を挙げています。

基本活動「コミュニティ支援活動」

「食」

被災した東北に、「なりわい」と「にぎわい」を取り戻すために

「希望の大麦プロジェクト」による地域産業の復興

東日本大震災で被災した宮城県東松島市の復興を支援する「希望の大麦プロジェクト」。被災した土地を活用して大麦の栽培や加工販売を行うことで、地元に「なりわい」と「にぎわい」を生み出したい。そんな想いのもと、「産・官・学・民」が連携して、地域の産業づくりに取り組んでいます。

サステナブルクラフトビールで地域の課題解決、活性化に貢献

アサヒユウアス(株)の地域貢献活動

アサヒグループジャパン傘下のアサヒユウアス(株)は、サステナブルクラフトビールの開発を通じて、地域固有の課題解決や地域産業の活性化に貢献しています。これまで、利用価値の低い茶葉や、観光客減少で余ったイチゴなどを原料としたクラフトビールを開発してきました。

「地域環境」

グローバル共通のコミュニティ支援活動

世界各地の従業員が環境保全活動に参加

アサヒグループは、グループ初となるグローバル共通のコミュニティ支援活動として、地域の環境保全を目的とした「RE:CONNECTION for the EARTH」を2022年から開始しています。6月5日の世界環境デーに合わせ、さまざまな活動を世界各地で行いました。

自分たちの手で、水を豊かに蓄える森へ

水源地の森林保全

水源地の森の保全は、水を使って商品をつくる企業としての大切な責任です。アサヒグループは、全国各地の工場近隣にある森と、社有林「アサヒの森」を守り育てる活動に力を注いでいます。

「災害支援」

ホップ農家のピンチに駆けつけた、17人のタップスター

バーテンダーによるホップ農家支援

新型コロナウイルスの感染拡大で休業を余儀なくされたチェコのパブと、人手不足に陥ったホップ農家。この二つの窮状を救うべく、パブのバーテンダーを農場に派遣するプロジェクトが始まりました。

洪水で被災した人たちに、栄養とエネルギーを届けたい

物資による洪水被害支援

ベトナム中部を襲った大水害を受けて、アサヒビバレッジズベトナム社は支援物資を被災地に届ける活動を展開。支援品には、被災者の皆様が元気を取り戻せるよう、栄養価の高い自社商品を選びました。

取り組み事例一覧

Sustainability
Reportサステナビリティレポート

ガバナンス、リスク管理、戦略、指標と目標の切り口をベースに、実績や取り組みを含めたサステナビリティに関する情報を網羅的に提供するツールとして、サステナビリティレポートを発行しています。