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ホップ農家のピンチに駆けつけた、17人のタップスターバーテンダーによるホップ農家支援

新型コロナウイルスの感染拡大で休業を余儀なくされたチェコのパブと、人手不足に陥ったホップ農家。この二つの窮状を救うべく、パブのバーテンダーを農場に派遣するプロジェクトが始まりました。

新型コロナウイルスの影響で、チェコのホップ畑は人手不足に直面

チェコは世界有数のビール大国。街の至るところにビールと伝統料理を供するパブがあり、毎夜、地元の人々で大いに賑わいます。しかし2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて非常事態宣言が出されると、すべてのパブが休業。パブで働くバーテンダーたちは、仕事のない毎日に時間を持て余すようになりました。
ちょうどそのころ、ビールの主原料であるホップの栽培農家は、春の剪定を終えて農作業が山積みでした。多数の手を必要とするこの時期は、例年なら外国から労働者を呼び寄せて作業にあたりますが、パンデミックの影響で今年はそれもかないません。ホップ農家の人々は「この人手不足をどう切り抜ければよいのか…」と、ほとほと困り果てていました。
これを耳にしたビールメーカーのプルゼニュスキー・プラズドロイ社は、「パブのバーテンダーを農場に派遣してはどうか」と、難局打開の妙案を思いつきます。プルゼニュスキー・プラズドロイ社は、世界最古のピルスナービール『ピルスナーウルケル』を生み出した醸造所。1842年の創業以来、伝統的な製法を一切の妥協なく守り続けていることで知られています。選び抜いた国産ホップのみを使ってきた同社にとって、ホップ農家の一大事を見過ごすことはできません。

ホップの収穫を救うため、17人のタップスターが農場へ

そうして農場にやって来たのは、17人のバーテンダー。彼らは『ピルスナーウルケル』を最高の品質で注ぐ名人に与えられる称号「タップスター」の持ち主であるとともに、同ブランドのバーテンダー選手権の最終選考に残った強者揃いです。農場に泊まり込んだ彼らは、夏に向けて生長するホップのために、畑に立てた支柱に栽培用ワイヤーを張りめぐらせたり、ホップのツルをワイヤーに通したりと、畑の整備を精力的にこなしました。
2週間の作業を終えたタップスターの一人は、「農家の皆さんが困っていると聞いて、すぐに駆けつけました。ホップのピンチは、ビールのピンチ。ビールを心から愛する人間として、当然のことです」と話します。これに対して農場の主人は、「皆さんが来てくれてどれほど助けられたか。おかげで今年も無事に収穫できそうです」と感謝の言葉を返しました。
農場でビールの原料を栽培する農家と、パブでお客様のグラスにビールを注ぐタップスター。普段は異なる場所で別々の仕事をしている彼らが、共通の目的のもとに結束した今回の支援活動。「最高のビールをつくって、お客様に届けたい」。使命感にも似たその想いが両者にあったからこそ、タップスターたちは仲間のために迷いなく立ち上がることができました。この連帯が、『ピルスナーウルケル』に関わるすべての人を家族にします。

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