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CO2排出量削減の新しいモデルをつくるクリーンエネルギーモデルの開発

アサヒグループは、CO2排出量削減の新たなモデルとして、ビール工場排水由来のバイオメタンガスを利用した固体酸化物形燃料電池(SOFC)による発電の実証事業をアサヒビール(株)茨城工場にて2020年から開始しました。

ビール工場排水由来のバイオメタンガスを、SOFC発電に活用

SOFCはエネルギー変換効率が高い発電手段として知られていますが、化石燃料由来の水素または都市ガスが利用されることが多く、CO2排出量削減への効果は限定的な状況となっていました。
そこで、アサヒグループは、ビール工場の嫌気性排水処理設備から得られたバイオメタンガスをSOFCによる発電に活用することを目指して、バイオメタンガスに含まれる不純物を除去する精製プロセスを構築。ここで得られた精製バイオメタンガスを用いて、九州大学と共同で開発した試験用SOFC発電装置による実験を進めました。

20年以上に及ぶチャレンジの末に、実用化に成功

1998年にこのチャレンジが始まりましたが、燃料電池の技術が黎明期であり一時中断を余儀なくされます。その後、技術や研究の進化があり2015年に再開すると、バイオガスに含まれる燃料電池に有害な成分を除去できる安価なシステムを開発、2019年に実験室で10,000時間の連続発電に成功しました。この結果を受けて、環境省の補助事業に採択され、アサヒビール(株)茨城工場にバイオメタン設備及び燃料電池を建設。2021年には安定した連続稼働を開始しました。同年、環境省主催の「COP26 ヴァーチャル・ジャパン・パビリオン」にも出展、オンライン会場のVR展示空間で、CO2排出量削減のためのこの新技術「ビール工場排水由来のバイオメタンガスを利用した燃料電池による発電」を訴求しました。

CO2から合成メタンを製造、工場内のカーボンリサイクルを目指す取組みも

上記取組み以外にも、アサヒグループは新たなクリーンエネルギーモデルの開発を進めています。
2021年にはアサヒグループ研究開発センターに「メタネーション装置」を導入し、天然ガスの主成分であるメタンを、水素とCO2から合成する技術「メタネーション」によって生成する実証試験を日本食品企業で初めて開始しました。2020年に同センターで導入した「CO2分離回収試験装置」で回収したCO2を、「メタネーション装置」内で発生させる水素と反応させ合成メタンを生成。燃料として利用することで、工場内での「カーボンリサイクル(CO2の再利用)」を目指しています。

メタネーション装置

メタネーション装置

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