アサヒグループは、国内市場において公募形式によるグリーンボンド(第14回無担保社債)を2020年10月に発行しました。
当該グリーンボンドの発行により調達する資金は、主にリサイクルPETやバイオマスプラスチックの調達、再生可能エネルギーの購入、社有林「アサヒの森」の維持等に充当します。
当グループは、水や農作物など「自然の恵み」を享受して事業活動を行っています。その大切な「自然の恵み」を後世につないでいくため、さまざまな環境課題への取組みを推進すべく、2019年に「アサヒグループ環境ビジョン2050」を策定しました。その中で、気候変動への対応として2050年までにCO2排出量“ゼロ”を目指すことや、農作物原料、容器包装、水について持続可能な資源利用100%を目指すことを掲げております。この度のグリーンボンドの発行により、事業成長とともに持続可能な社会の実現に向けた取組みをより一層加速させていきます。
グリーンボンド概要
発行体 | アサヒグループホールディングス株式会社 |
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発行年限 | 5年 |
発行額 | 100億円 |
発行日 | 2020年10月15日 |
資金使途 |
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主幹事証券会社 | 野村證券株式会社、大和証券株式会社、SMBC日興証券株式会社、みずほ証券株式会社 |
グリーンボンド・ストラクチャリング・エージェント※ | 野村證券株式会社 |
グリーンボンドのフレームワークの策定およびセカンドパーティ・オピニオン取得の助言等を通じて、グリーンボンドの発行支援を行う者。
グリーンボンド適格性に関する第三者評価
アサヒグループは、「グリーンボンド原則2018」および「グリーンボンドガイドライン2020年版」への適合性および透明性の確保ならびに投資家への訴求力向上のため、第三者評価として、株式会社日本格付研究所よりセカンドパーティ・オピニオンを取得いたしました。
関連情報
投資表明投資家一覧(五十音順)
- アセットマネジメントOne株式会社
- 石川県信用保証協会
- 一丸ファルコス株式会社
- 株式会社七十七銀行
- 住友生命保険相互会社
- 大東京信用組合
- 東京海上日動火災保険株式会社
- 学校法人 東京農業大学
- 東京ベイ信用金庫
- 西春日井農業協同組合
- 日本生命保険相互会社
- 株式会社東日本銀行
- 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
- 三菱UFJ国際投信株式会社
- 三菱UFJ信託銀行株式会社
- 明治安田アセットマネジメント株式会社
- 明治安田生命保険相互会社
- 株式会社山梨中央銀行
- 和信化学工業株式会社
フレームワーク
アサヒグループは、グリーンボンドの発行にあたり、国際資本市場協会(ICMA)による「グリーンボンド原則2018」および環境省「グリーンボンドガイドライン2020年版」に定められている4つの要素(1.調達資金の使途、2.プロジェクトの評価と選定のプロセス、3.調達資金の管理、4.レポーティング)に関する方針を記載したグリーンボンドフレームワークを策定しました。
調達資金の使途 |
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プロジェクトの評価と選定プロセス | グリーンボンドの調達資金が充当されるプロジェクトは、グローバルサステナビリティ委員会において決定されたアサヒグループのサステナビリティ戦略に基づき、経営戦略会議またはグループ各社の経営会議で評価、選定します。 |
調達資金の管理 | グリーンボンドで調達された資金は、アサヒグループホールディングス(株)Financeによりグリーンボンド専用の口座にて管理され、Financeは、内部管理システムを用いて四半期末毎に追跡・管理を行います。調達資金が適格事業に充当されるまでの間は、現金または現金同等物にて管理します。 |
レポーティング | グリーンボンドにより調達した資金の全額充当まで、またはグリーンボンドの発行残高がある限り、年次にてアサヒグループのウェブサイトおよび統合報告書にて、適格事業への資金充当状況について公表いたします。また、グリーンボンドの発行残高がある限り、適格事業の環境改善効果について、資金充当状況と同様に年次にてアサヒグループのウェブサイトおよび統合報告書にて公表いたします。 |
関連情報
レポーティング
資金充当レポート
適格事業における2020年の支出に対して、564百万円を充当しました。
<内訳>
再生可能エネルギー電力の購入:44百万円
ヒートポンプ自販機の導入:207百万円
リサイクルPETの調達、バイオマスプラスチックの調達:269百万円 など
インパクトレポート
1.「アサヒ カーボンゼロ」への取組み状況 | |
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再生可能エネルギー電力購入量 | 14GWh |
CO2排出削減量 | 1,674t |
2.持続可能な容器包装に関する取組み状況 | |
リサイクルPET・バイオマスプラスチック等、 環境配慮素材の使用量 |
2,419t |
3.持続可能な水資源を推進する取組み状況 | |
「アサヒの森」の概要 | 2020年の管理面積は2,467haとなり、アサヒビール(株)の「ウォーターニュートラル」の95%まで進捗しました。 |
現在取得可能な環境データから適切なレポーティングができるよう、項目を一部見直しました。