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【第156回】アンケート結果:2006年10月11日〜10月17日

あなたは洋菓子派?それとも和菓子派?
あなたは洋菓子派?それとも和菓子派?  
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※SA(単回答)

調査概要 調査対象:全国の20歳以上の男女 (有効回答数)7,937人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2006年10月11日〜10月17日
あなたは洋菓子派?それとも和菓子派?

お菓子、ケーキ、デザートや甘いもの全般を、ここ最近、「スイーツ」と呼ぶ機会が多くなりました。もともとはイギリスで、甘いもの、デザートを意味するsweetから由来するもので、一流パティシエによる高級菓子ブームの訪れとともに、女性誌を中心に目新しい言葉として使われ始めたのが事の発端のようです。そこで今回は、日本のスイーツである和菓子と、有名パティシエが台頭する洋菓子のそれぞれの魅力についてお尋ねしました。

全体の6割が「洋菓子派」、年齢とともに「和菓子派」へ

さて皆さんは「洋菓子派」、それとも「和菓子派」なのでしょうか。「子供のころ、初めて食べたケーキに衝撃を受け、おじさんでありながら生クリームが大好き。飲み会でも、2次会はスイーツになだれ込むというパターンも・・・」(男性40代)など、「洋菓子派」は18.4%。「どちらかといえば、洋菓子派」という声も43.7%を数え、「洋菓子好き」が全体の62.1%を占めました。その一方、「あんこが好き。それもつぶあん、上品さよりも最中、どら焼き、羊羹など。あんこ、あんこしているものが良い」(女性30代)など、「和菓子派」は9.2%。さらに「どちらかといえば、和菓子派」も24.0%と、「和菓子好き」という声は「洋菓子好き」の約半分の33.2%に留まりました。こうした傾向は世代によっても異なり、20代では「洋菓子好き」=74.3%、「和菓子好き」=21.8%と圧倒的に「洋菓子派」が多かったのに対し、年齢とともに「洋菓子好き」と「和菓子好き」の関係が逆転し、60代以上では「洋菓子好き」=25.5%、「和菓子好き」=67.3%と、「和菓子派」支持が大きく「洋菓子派」を上回る結果となりました。

世代別:洋菓子派と和菓子派

※SA(単回答)

和菓子は単なるお菓子にあらず、季節感、芸術性の詰まったスイーツ

ではなぜ、「和菓子派」と「洋菓子派」に大きく好みが2分化するのでしょうか。次に、それぞれのスイーツについて具体的に見ていくことにしましょう。まず「和菓子」の良い点を伺ったところ、最も多かったのは「季節感がある」(55.8%)でした。「ぜんざい、ちまき、柏餅、月見団子・・・、その季節になると自然と食べたくなる」(女性40代)など、旬の素材、年中行事の特別なお菓子を心待ちにしているという声も多数寄せられ、和菓子が単なる甘いお菓子に留まらず、日本の四季を感じる風物詩の1つとなっていることがうかがえます。同様に6位「伝統と格式を感じる」(29.1%)、8位「繊細で手のこんだものが多い」(23.7%)という声も目立ち、和菓子は季節感、芸術性など、食べるほかにも楽しみの詰まったスイーツである、と言うことができるかもしれません。また見逃せないのが、甘いのが当たり前のお菓子であるのにも関わらず、5位「低カロリーである」(36.2%)、9位「甘すぎない」(20.2%)が挙げられた点です。「和菓子は油分が少なく胃に優しいというイメージ」(女性30代)、「コレステロールが気になる世代に良いと思う」(女性60代)とバターやクリームなど油脂を使用していないことから、ヘルシーなイメージも和菓子の利点の1つとなっていることがうかがえます。

■和菓子の良い点は?

 
1 季節感がある

55.8%

2 日本茶に合う 51.2%
3 あんこが良い 40.8%
4 見た目が美しい 40.6%
5 低カロリーである 36.2%
6 伝統と格式を感じる 29.1%
7 懐かしい、なじみの味 23.8%
8 繊細で手のこんだものが多い 23.7%
9 甘すぎない 20.2%
10 食べると幸せな気分になる・気分が落ち着く 20.1%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

甘くて、ふわふわのクリームが魅惑の世界へ誘う

一方、「洋菓子」の良い点はどこでしょうか。最も回答が多かったのは「生クリームやカスタードが良い」(51.1%)でした。「生クリームをほおばったときのあの感触、とろりさ、何とも言えないくらいハッピー!」(女性50代)など、口中に広がる甘さ、ふわふわの柔らかい舌触りや、夢心地の香り、洋菓子の最大の魅力は、その五感に触れるクリームにあるようです。和菓子の良い点に「あんこ」が挙げられていた以上に、洋菓子の「クリーム」は多くの皆さんを虜にする魅惑の存在となっていました。同様に6位にも「チョコレートが良い」(28.2%)が挙げられ、「クリーム」と「チョコレート」と強力な2トップが洋菓子人気を後押ししていることがうかがえます。続いて、洋菓子の良い点の2位は「コーヒー・紅茶に合う」(48.6%)でした。「お友達とコーヒータイムの一時をお話しながら、モンブラン、ショートケーキやパイ・タルトといくつか食べるのが楽しみ」(女性50代)など、昨今のカフェブームも影響してか、ドリンクとの相性でスイーツを選ぶと言う声が意外に目立ちました。こうした傾向は洋菓子ばかりではなく、和菓子の良い点の2位にも「日本茶に合う」(51.2%)というポイントが挙げられていることから、ドリンクとスイーツは切っても切れない縁であることがうかがえます。

■洋菓子の良い点は?

 
1 生クリームやカスタードが良い

51.1%

2 コーヒー・紅茶に合う 48.6%
3 フルーツが使われているものが多い 42.4%
4 見た目が美しい 38.2%
5 食べると幸せな気分になる・気分が落ち着く 34.8%
6 チョコレートが良い 28.2%
7 ゴージャス感がある 26.0%
8 スポンジが良い 22.6%
9 新作・話題のものが多い 22.1%
10 甘さがあること 15.8%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

質実剛健な「和菓子」 VS 絢爛豪華な「洋菓子」

また「和菓子」と異なるのは、和菓子の伝統や格式、繊細さに対し、洋菓子の7位に「ゴージャス感がある」(26.0%)、和菓子の甘すぎない、低カロリーに対し、洋菓子の10位に「甘さがあること」(15.8%)が挙げられた点です。「カロリーが高いのは百も承知だが、見た目の華やかさ、クリームやムースのなめらかさ、フルーツをふんだんに使用しているなど、誘惑に駆られる要因がとても多い。記念日には和菓子というより、ケーキを選んでしまう」(男性30代)、「デコレーションされたケーキを食べるとき、それは日常を超えた至福のとき」(女性40代)など、華美さや甘さに心を惹かれるという声が多数寄せられました。和菓子が余計な装飾のない中で、伝統を踏襲する職人の技が際立つ質実剛健さと懐かしさを抱く存在であるとするならば、洋菓子は絢爛豪華な贅沢の限りを尽くした、ヨーロッパ貴族のお城のような日本人の憧れの存在と言えるかもしれません。いわば「和菓子」と「洋菓子」のそれぞれの魅力は、意外にもお互いの相反する部分にあり、こうした長所の違いが「和菓子派」と「洋菓子派」を大きく2分化する所以と言えます。

和スイーツの王様は「煎餅」、人気和菓子はお米が主流

■好きな和菓子は?

 
1 煎餅・あられ

36.8%

2 串だんご(みたらし、あん) 29.1%
3 大福餅・豆大福 25.3%
4 くず菓子・わらび餅 20.1%
5 桜餅 19.7%
6 今川焼き・たい焼き 19.5%
7 カステラ 17.8%
8 おはぎ 17.7%
9 饅頭 16.5%
10 どら焼き 13.4%
 

MA(複数回答)/n(有効回答数)

では次に、皆さんの好きな「和菓子」「洋菓子」のそれぞれの人気ランキングベスト10を見ていくことにしましょう。まず「和菓子」の堂々の人気ナンバーワンは、「煎餅・あられ」(36.8%)でした。「お煎餅は、どんな時でも間食としてベスト。醤油の香ばしさや塩味、あるいは粗目の懐かしい甘みなど、いつでも飽きない美味しさ」(女性40代)など、ふわふわとしたケーキにはない、バリバリの歯ごたえたが堪らない煎餅はお茶受けとしての相性も抜群で、決して高級ではないものの、古くから庶民に愛される日本のスナック菓子であり、和スイーツの王様と言っても過言ではないでしょう。また煎餅同様に2位「串だんご(みたらし、あん)」(29.1%)、3位「大福餅・豆大福」(25.3%)、5位「桜餅」(19.7%)、8位「おはぎ」(17.7%)など、原料にお米を使ったお菓子が多いのも、和菓子ならではと言えるかもしれません。

あんこ好きは、さらに「つぶあん派」「こしあん派」に派閥が分かれる!?

またお餅に合う味もシンプルで「醤油」「きなこ」「味噌」、そして和菓子の代名詞である「あんこ」が基本。中でも「あんこは絶対つぶあん。食べた気分がこしあんより、大きい感じがするので・・・」(男性30代)、「和菓子は、こしあんもの。シンプルな白いじょよう饅頭が一番好き。実はお葬式饅頭が、大好物」(女性40代)など、あんこに関しては「つぶあん派」と「こしあん派」に分かれるほど、好みが大きく分かれるポイントとなっていました。さらに同じあんこものでも、世代によって好みが異なり、20代、30代では「今川焼き・たいやき」に人気が集まったものの、年齢とともに減少し、代わって「串だんご」「大福餅・豆大福」「桜餅」「おはぎ」など、「餅+あんこ」の組み合わせのお菓子の支持が高まる傾向が見受けられました。

世代別:あんこ入り和菓子の好み

MA(複数回答)/n(有効回答数)

洋菓子人気ナンバーワンは、苺ショートに代表される「生クリーム系ケーキ」

■好きな洋菓子は?

 
1 生クリーム系ケーキ

39.1%

2 チーズケーキ系 35.0%
3 シュークリーム 34.2%
4 プリン 23.3%
5 チョコレート系ケーキ 21.5%
6 モンブラン 21.2%
7 アイスクリーム・ジェラート 19.8%
8 チョコレート 16.5%
9 タルト系 13.6%
10 パフェ 11.6%
 

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続いて洋菓子の人気ランキングを見てみましょう。洋菓子人気ナンバーワンは「生クリーム系ケーキ(ショートケーキほか)」(39.1%)。「やっぱりショートケーキが一番。苺と生クリームの相性が最高」(女性20代)など、ゴージャスで凝ったケーキがデパ地下の最前列を占める中、皆さんが1番に選んだのは最もシンプルで、ポピュラーな苺のショートケーキでした。中には「ショートケーキがマズイお店は、他の洋菓子もマズイ気がする」(女性30代)など、ショートケーキの生クリームの出来で、そのお店のレベルをチェックするという方もいました。同様にクリームもので高い支持を集めたのは、3位の「シュークリーム・シュー菓子」(34.2%)でした。「洋菓子はシュークリーム。バニラビーンズがたっぷり入ったカスタードの物が最高」(女性30代)など、ショートケーキの生クリームに対し、カスタードクリーム派からシュクリームへ熱いラブコールが寄せられ、和菓子で例えるなら「つぶあん派」「こしあん派」のごとく、洋菓子でも「生クリーム派」「カスタード派」といった派閥がなんとなく垣間見られました。

20、30代は「チーズケーキ」、
50代以上は「モンブラン」「シュークリーム・シュー菓子」

世代間による好みの違いはどうでしょうか。「洋菓子ではモンブラン。栗のほのかな甘さが好き」(女性60代)など、50代、60代以上では定番の「モンブラン」「シュークリーム・シュー菓子」の人気が大変高かったものの、若い20代、30代では減少し、代わって「チーズケーキはあの柔らかくもない、硬くもない食感がとても好きで、舌の中で溶けるあの幸せの時間がたまりません」(男性30代)など、「チーズケーキ系(レア、ベイクドほか)」「タルト系」の人気が上昇している傾向が見受けられました。和菓子同様に、洋菓子のトレンドや嗜好も世代間で違いがあることが判りました。

世代別:洋菓子の好み

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今回は「和菓子」と「洋菓子」の良い点、および人気のお菓子について皆さんにご意見を伺ってきました。「洋菓子好き」が全体の約6割に対し、「和菓子好き」は約3割に留まり、この勝負は圧勝で洋菓子に軍配が上がりました。とはいえ、世代によってお菓子に対する嗜好もかなり異なっており、50代以上においては「和菓子好き」が「洋菓子好き」を上回る結果となりました。こうした若い世代の洋菓子人気は、定番ものの多い和菓子に対し、新作が次々に登場する洋菓子の目新しさのほか、スイーツとともに飲むドリンクの選択肢が多様化したことも大きな理由と考えられます。今回のアンケートでも緑茶、コーヒー、紅茶、また中には「ワインとケーキ、ビールと和菓子。これまた最高の組み合わせ・・・」(女性20代)などお酒と一緒にスイーツを食べるという声も寄せられました。ひと昔前、和菓子とともに緑茶や抹茶など日本茶を飲むのが当たり前であった時代から、コーヒー、紅茶、ハーブティや各種ジュースなど、飲み物の西洋化に伴って、それと相性の良い洋菓子が台頭してきたというのはごく当然のことかもしれません。と言いつつも、若い方に和菓子離れが進んでいるのは、ちょっと寂しいですね。お洒落なオープンカフェでケーキセットを楽しむのも良いですが、たまには甘味処で日本茶とおだんごの組み合わせで、粋な休日の午後を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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