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あなたにとっての“かわいい”とは?

「かわいい」という言葉の利用機会と頻度は、この数年で飛躍的に多くなったのではないでしょうか。従来は赤ちゃんや、年下の人に使用することが多かったものの、昨今ではお年寄りやサラリーマンの中年男性に用いるケースも少なくなく、「かわいい」の持つ意味が広がりをもっています。そこで今回は、そんな「かわいい」について聞きました。

全体の6割の人が「かわいい」をよく口にしている

「かわいい」という表現をよく口にする?

SA(単回答)

まず、皆さんは「かわいい」という表現をどの位の頻度で口にしているのでしょうか。「4歳の子供と飼い猫には1日10回以上、『かわいい』を連発している」(女性40代)など、「頻繁に(「かわいい」という表現を)使う」と回答した人は13.9%。さらに「まあまあ使う」という声も44.9%を数え、全体の6割近くの皆さんが日々の生活の中で、「かわいい」という表現をしばしば口にしていることが明らかとなりました。「頻繁に使う」「まあまあ使う」という声は、男性(35.3%)では3分の一に留まったものの、女性(80.5%)は8割を超え、女性は男性の倍以上の人が「かわいい」を常用していることがうかがえます。


「(かわいいの)使い方を間違えている」など、
約4割が「あまり・全く使わない」と回答

さらに世代別で見てみると、「頻繁に使う」「まあまあ使う」という声は、20代で67.4%、30代で73.3%と非常に高い支持を集めたものの、年齢とともに次第に利用が減少し、60代以上(39.7%)では実に20、30代の半数程度の利用に留まりました。一方、「(「かわいい」という表現を)あまり使わない」「全く使わない」という声は全体の41.2%。中でも男性は64.7%、50代で54.5%、60代以上で60.3%を占め、男性、年配者の「かわいい」利用者が極端に低いことがうかがえます。主な理由としては「『かわいい』を連発させるのは本当のかわいいではない。異性のことを本気で好きになり、結婚を考えたときに『かわいい』を使う」(男性40代)、「テレビを見ていると若い子たちが色んな品物を見て、『かわいい』と言うが、なんとなく使い方が間違っていると思う」(男性60代)などが挙げられ、本来の「かわいい」の意味と、今日、頻繁に利用される「かわいい」という表現との間に大きな隔たりがあることに対し、疑問を感じている人も少なくありませんでした。

■世代別:「かわいい」という表現をよく口にする?

SA(単回答)

「かわいい=ピンク色」、赤ちゃんのほっぺた、花、少女を連想する

では一体、「かわいい」という言葉を聞いたときに、皆さんはどんなイメージを思い浮かべるのでしょうか。次に「かわいい」から連想される色のイメージについて聞いてみました。最も回答が多かったのは「ピンク(桃色・桜色)」(70.7%)でした。「ピンクを見たら、かわいいと思えることが多いから。赤ちゃんのほっぺの印象」(女性40代)、「夢見る少女カラーのようなイメージだから・・・」(女性30代)など、「ピンク色」から花、赤ちゃんのほっぺた、少女を想起し、さらに「かわいい」とイメージを膨らませる人が大変多いことがうかがえます。こうした背景には、幼少期から男子は青色、女子はピンク色といったように、女性の象徴として「ピンク」が日本社会・公共デザインの中で、多用されていることも大きな要因の一つと言えるかもしれません。


■「かわいい」と聞いてイメージする色は?

1 ピンク(桃色・桜色含む) 70.7%
2 黄・レモン色 8.3%
3 白色 6.9%
4 青・水色 3.6%
5 赤色 2.5%

SA(単回答)

続いて回答が多かったのは「黄・レモン色」(8.3%)。「『タンポポ』や『あひる』『ひよこ』のイメージが浮かび、黄色をイメージする」(女性30代)、「暖かい、スッキリ・・・など平和も感じる」(男性50代)など、あたたかな太陽の日差しのように優しくて、心地の良い「黄色」を「かわいい」とダブらせる人もいました。以下、動物のふわふわの毛を連想される3位「白色」(6.9%)、生まれたばかりの赤ちゃんをイメージする5位「赤色」(2.5%)など、上位には自然や生命の息吹を感じさせる色が多数寄せられました。

かわいいとは、本能的に心がキュッとして「愛おしい」と感じた瞬間に口に出るもの

日ごろ、皆さんが口にしている「かわいい」は、一体どんな表現を含んでいるのでしょうか。次にその意味について具体的に見ていきましょう。最も回答が多かったのは「愛おしい」(65.3%)でした。「娘(2歳)がおちゃらけて踊ったり、歌ったり、たまに悪い事をごまかそうとしてユニークな表情をしたとき、とっても楽しくなって、すごく愛おしいなぁっていう意味で『かわいい』を使う」(女性20代)、「愛おしい、大事な存在という意味かな」(男性30代)など、子どもやペットといった小さな命のちょっとした仕草や態度に、本能的に心がキュッと動かされた瞬間に「愛おしい」と感じ、そして「かわいい」と口に出して表現する人が多いようです。

■あなたが口にする「かわいい」には、どんな意味がある?

1 愛おしい 65.3%
2 キュートな 59.6%
3 子供っぽい・あどけない 44.3%
4 小さな・小型な 41.7%
5 柔らかい・ふわふわした 31.2%
6 癒される 27.9%
7 少女っぽい 20.4%
8 素朴な・純真な 18.2%
9 若い・初々しい 15.0%
10 丸い・ぽっちゃりとした 14.7%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

大人、物、洋服に感じるかわいいは「キュートな可愛らしさ」

次に回答が目立ったのは「キュートな」(59.6%)でした。「服や物など見たときに『キュート』と感じたときに使う時が多い」(女性20代)、「いつも子供っぽく元気であって、男であればたくましく、女であればキュートな感じ」(男性40代)など、「愛おしさ」をイメージする「かわいい」が小さな子どもやペットに利用されることが多かったのに対し、「キュートさ」をイメージする「かわいい」は、大人に時折見られる仕草であったり、または人以外の物や洋服に感じる感情を表現しているケースが多いようです。そのほか、「かわいい」という表現をより具体的に言い表した回答では、4位「小さな・小型な」(41.7%)、5位「柔らかい・ふわふわした」(31.2%)、10位「丸い・ぽっちゃりとした」(14.7%)が挙げられ、小さくて、柔らかくて、丸いもの、いわば、「マシュマロ」のような存在をそう感じていることがうかがえます。さらに3位「子供っぽい・あどけない」(44.3%)、7位「少女っぽい」(20.4%)、9位「若い・初々しい」(15.0%)など、「幼い女の子」をイメージするときや、6位「癒される」(27.9%)、8位「素朴な・純真な」(18.2%)など、精神的な安らぎを得るものに対し、つい「かわいい」と口にする人が目立ちました。

男性は「好みの女性」に対して、女性は「柔らかい」「丸い」ものに使うことが多い

性別ではいかがでしょうか。男性、女性ともに上位には「愛おしさ」「キュートな」「子供っぽい・あどけない」が目立ったものの、特に男性のみに目立ったのは5位「少女っぽい」(男性=22.9%、女性=18.2%)、10位「綺麗な・美人な」(男性=12.8%、女性=4.7%)でした。「幼い女の子が笑顔で挨拶してくれた時」(男性60代)、「近寄り難い美人ではなく、親近感のある女の子(はかわいい)」(男性40代)など、男性は年齢を問わず、女性に対して「かわいい」という感情を持つことが少なくないようです。中でも「外見が自分の好み、またはそれに近い時に使う」(男性40代)など、男性が感じる「美人」と「かわいい」の差は、自分の好みのときは「かわいい」を利用するケースが案外多いのかもしれません。一方、女性回答に目立ったのは、5位「柔らかい・ふわふわした」(男性=17.4%、女性=44.0%)、8位「丸い・ぽっちゃりとした」(男性=9.8%、女性=19.2%)でした。「人間でも動物でも赤ちゃんは、ぽっちゃりして体もふわふわ柔らかく、つい守ってあげたくなるような、大切にしたいそんな気持ち・・・」(女性30代)など、女性の場合は、形や感触といった人や物の性質に対して使うことが多く、男女間でその意味がやや異なっていることがうかがえます。

■男性:「かわいい」は、どんな意味? 

1 愛おしい 62.3%
2 キュートな 52.4%
3 子供っぽい・あどけない 40.0%
4 小さな・小型な 35.8%
5 少女っぽい 22.9%
6 癒される 21.8%
7 柔らかい・ふわふわした 17.4%
8 素朴な・純真な 16.0%
9 若い・初々しい 14.4%
10 綺麗な・美人な 12.8%

■女性:「かわいい」は、どんな意味?

1 愛おしい 68.0%
2 キュートな 66.2%
3 子供っぽい・あどけない 48.3%
4 小さな・小型な 47.0%
5 柔らかい・ふわふわした 44.0%
6 癒される 33.5%
7 素朴な・純真な 20.3%
8 丸い・ぽっちゃりとした 19.2%
9 少女っぽい 18.2%
10 若い・初々しい 15.5%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

また世代別で「愛おしい」と「キュートな」の利用を見てみると、「かわいい」を「愛おしい」という意味として使っている人は世代間でそう大きな差はありませんでした。ところが「キュートな」という意味で「かわいい」を使っている人は、20代で7割を超えて圧倒的な支持を集めたものの、年齢が増すとともに急減し、60代以上では僅か35.7%となりました。こうした背景には前述のとおり、「キュートな」を意味する「かわいい」には、大人に時折見られる仕草であったり、人以外の物に感じる感情を表現しているケースが多く、若者文化の中で「かわいい」という表現や解釈が醸成され、次第に拡大しつつあることがうかがえます。

MA(複数回答)/n(有効回答数)

「あほやな〜」「油断した顔」も、かわいいの範疇に含まれる

そのほか、皆さんが考える「かわいい」の意味や解釈についていくつか見てみましょう。「ちょっと間抜けな事をしたり、ちょっと不器用だったりすると、夫に『君ってホントにかわいいねぇ〜、お〜、よしよし』と慰められる・・・」(女性50代)、「関西人なので、あほやな〜と感じる人にかわいいという意味をこめて思いますね〜」(女性30代)など、ドジで、少し間が抜けているところを「かわいい」と感じるという人。「夫の寝顔を見ていると、起きているときのキリリとした顔と全然違った油断しまくっている顔になるので、愛おしいという意味をこめてかわいい」(女性30代)、「仕草などいつもと違う一面を見た時に、かわいいと言えると思う」(男性20代)など、外見や日ごろの行動、仕草とのギャップの大きさに「かわいさ」を感じる声や、さらに「褒め言葉、少々馬鹿にした言葉」(女性30代)など、同じ「かわいい」という言葉でも、人によって捉え方や感じ方に違いがあることを改めて実感させられます。

おっとり癒し系キャラで、かわいい有名人ナンバーワンは「小倉優子さん」

■「かわいい」と感じる有名人は?

1 小倉優子 2.9%
2 上戸彩 2.3%
3 浅田真央 1.9%
4 スザンヌ 1.5%
4 柳原加奈子 1.5%
6 新垣結衣 1.4%
6 福原愛 1.4%
6 ベッキー 1.4%
9 宮崎あおい 1.2%
9 中川翔子 1.2%

SA(単回答)

ここまで「かわいい」のイメージや意味について考えてきましたが、では、こうしたイメージにピッタリな人といえば、どなたになるのでしょうか。皆さんに「かわいい有名人や著名人」をうかがったところ、1位には「小倉優子さん」(2.9%)が挙げられました。「インタビューや番組で、一生懸命に考えて答える仕草など好感持てるし、顔が文句なくかわいいと思う。素直な感性を持っていて、それが顔や態度に表れている」(女性40代)、「夢の世界にいるような人で、おとぼけた性格や、憎めない顔が、かわいい」(女性30代)など、目鼻立ちが整っているのはもちろんのこと、おっとりとした癒し系のキャラクターも、安心感と愛らしさを醸し出す大きなポイントとなっていました。また3位「浅田真央さん」(1.9%)、4位「スザンヌさん」(1.5%)、6位「福原愛さん」(1.4%)にも、同様な「癒し系のおっとりさ」を理由に挙げる声が目立ちました。また見逃せないのは4位「柳原可奈子さん」(1.5%)、6位「ベッキーさん」(1.4%)です。「(柳原可奈子さんは)あのポチャポチャ感が何とも言えず、かわいい。『かわいい』は愛嬌があること」(女性20代)、「(ベッキーさんは)明るく元気なかわいさで好きだから・・・」(女性30代)など、癒しばかりではなく、愛嬌があること、明るくて元気さがあることも「かわいい」のポイントの一つになっていることがうかがえます。


今回は「かわいい」という言葉が持つイメージや意味について、皆さんのご意見を聞いてきました。「頻繁に(『かわいい』という表現を)使う」「まあまあ使う」という声は全体の6割近くに達し、形容詞の中でも特に使用頻度の高い表現の一つであることがうかがえます。とはいえ、「かわいい」という言葉は必ずしも「(若い女性や子供・小動物などに対して)深い愛情をもって大切に扱ってやりたい気持ちである」という意味ばかりではなく、大人に時折見られる仕草やギャップであったり、少し間が抜けている性格であったり、また人以外の物に対して「かわいい」と表現することも増えており、現代語の「かわいい」は多様な意味を持つ形容詞へと変化を遂げていることがうかがえます。また「かわいがる」という言葉は、時にスポーツ界では「しごき」を意味したり、また敵意がある相手に対し、嫌味やほめ殺しとして使用されることも少なくありませんが、昨今、若者の間で頻繁に使われる「かわいい」にはそういった悪意は一切ないように感じます。どちらかといえば、「この人が好き」「これが好き」という自分が好意を抱いている気持ちを誰かに伝えるときに、「この人、かわいい!」「これ、かわいい!」と言い換えているのではないでしょうか。「エロかわ」「キモかわ」「ブスかわ」など、続々と造語が生まれる「かわいい」という言葉、さて今後、どのように変化していくのでしょうか――。