1. トップページ
    2. 企業情報
    3. 研究活動
    4. ハピ研
    5. 毎週アンケート
    6. 【第371回】アンケート結果

青山ハッピー研究所 ハピ研

「人がしあわせを感じるモノやコトって、何だろう?」衣・食・住・美など生活に密着したテーマでその答えを考える"しあわせ探しの情報サイト"

PR&Informations

出版物のご案内

ラウンドエッジRound-Edge

現代の高感度消費者は「バランスのいいオタク」。
今の時代の気分やリアルコンシューマーを読み取る一冊。

Symbol of Happiness 〜しあわせのシンボル〜

あなたのしあわせのシンボルは何ですか?ぬいぐるみ?あんこのつまったたいやき?現代の日本人が考えるしあわせの姿を形にした必読の一冊。

毎週アンケート 生活の中のちょっとしたことや、旬な話題をタイムリーに調査!

あなたにとっての『小さな幸せ』とは?

今、ご自分が幸せだと感じていますか?確かに世の中をみれば、経済不況や将来への先行き不安、なかなか夢や目標を持てず、「幸せなんて縁遠いもの」と感じている人もきっと多いかもしれません。でも、この1週間。もっと小さな単位でいえば、この1日、この1時間という時間を振り返ってみたときに、それが幸せだったと気づかないような「小さな出来事」の一つ一つに癒されたり、安堵を覚えたり、うれしかったり、笑ったりしたことはなかったでしょうか。そこで今回は「大きな幸せ」ではなく、皆さんの日常生活の中に転がっている「小さな幸せ」をテーマにアンケートをしました。

全体の8割近くが「幸せ感じている」と回答

今、「幸せ」を感じている?

SA(単回答)

さて皆さんは、「今、幸せを感じている」のでしょうか。「昨年11月に彼女ができ、人生史上最高に気が合う」(男性20代)、「毎日ラジオ体操に元気でいけること」(男性60代)など、「とても幸せだと感じている」と回答した人は16.0%。さらに「まあまあ幸せだと感じている」という声も63.6%を数え、全体の8割近くの人びとが大きい小さいの違いはあるものの、現在の生活にそれなりの「幸せ」を実感していることが明らかとなりました。

シニア層は「まあまあ幸せ」と「中の上」意識が目立つ

世代別で「とても幸せだと感じている」という声を見てみると、20代では28.4%と満足度が高かったのに対し、30代で22.1%、40代で12.9%と徐々に下降。さらに60代では10.3%まで落ち込み、世代と共に「幸せ感」が減少する傾向が見受けられました。反面、「闘病中で経済的にも苦しいので・・・」(女性30代)など、「幸せではないと感じている」という声は20代で5.4%、30代でピークの7.6%と20〜40代で目立ったものの、50代で3.5%、60代で2.1%と緩やかに減少。さらに70代以上では0.0%を数え、シニア層ほど「不幸度」が少ないようです。また「とても幸せ」と胸を張るほどでないものの、「まあまあ幸せだと感じている」という声は60代で76.3%、70代以上で実に81.5%を占め、年齢を積み重ねると共に「決して悪い人生ではない」と納得する人が多いことがうかがえます。

世代別:あなたの「幸せ度」は?

SA(単回答)

「仕事」「夫婦関係」「病気」など、若者ほど将来に不安を抱える

働き盛りの20〜40代に「幸せではないと感じている」(30代=7.6%)という回答が目立ちましたが、次にその主な理由を見ていきましょう。「不景気で収入も減り、生活が苦しい」(男性40代)、「職場でのストレスで心も体も限界にきているため」(女性40代)など、収入や職場における人間関係等々、仕事に関連した問題を持つという声。「夫婦関係があまりうまくいっていない」(女性30代)など、家庭内の悩みに苦しんでいるという声。さらに「持病があり治らないし、家族もそれぞれ病気があるので」(女性30代)など、体の不調や闘病生活で疲弊しているという声まで、若い層ほど将来への不安を抱えていることがうかがえます。

たとえ貧乏でも、健康であれば「幸せ」という声がトップ、
続いて夫婦、子どもを含む「家族の絆」が充実した人生を育む

では「幸せになる」ため、皆さんは一体どんなことが必要だと考えているのでしょうか。ダントツの1位は「心身ともに健康である(体力がある)こと」(75.1%)でした。「一番の幸せは健康に毎日を過ごせること。食あたりで2日間動けなかった時、当たり前の事が幸せなんだな、とつくづく感じた」(男性20代)、「病気をしてから、日常生活の些細なことに幸せを感じる」(女性40代)など、病気を患って始めて「健康」の有り難みに気付いたという声。自由回答の中にも「貧乏だけど健康で毎日生活できているから」(男性50代)という声も寄せられ、何はなくとも「健康=幸せ」と実感している人が大変多いことがうかがえます。

■「幸せになる」ために必要なものは?

1 心身ともに健康である(体力がある)こと。 75.1%
2 信頼できるパートナー(恋人・夫婦など)がいること。 39.6%
3 経済的な余裕(お金)があること。 31.8%
4 子どもがいること。 18.6%
5 安住できる居住環境があること。 18.4%

MA(複数回答)/n(有効回答数)


次に回答が多かったのは「信頼できるパートナー(恋人・夫婦など)がいること」(39.6%)。「妻は家庭を守り、子育てもしっかりやってくれているから」(男性40代)、「夫婦2人で一日あったことを、お互いに話しながら晩御飯を食べている時が幸せ」(女性30代)など、心を許せる異性の存在が支えとなっているという声。さらに「子供が一日にあったことを話してくれる時、ちょっぴり幸せを感じる」(女性40代)など、同様4位にも「子どもがいること」(18.6%)が挙げられ、夫婦、子どもを含む「家族の絆」が充実した人生を育む大きな要因となっていることがうかがえます。そのほか、「旅行やレジャーはお金に余裕がないと出来ない事なので」(女性30代)など、3位に「経済的な余裕(お金)があること」(31.8%)、4位に「安住できる居住環境があること」(18.4%)が続きました。一方、「やりがい、充実した仕事を持っていること」(9.5%)、「社会・政治が安定であること」(3.6%)という声は高くなく、幸せの必要条件として「仕事」や「社会・政治」がさほど重視されていないことがうかがえます。

20代では「経済的な余裕」、シニア層では安住できる「終の棲家」を求める

世代別ではいかがでしょうか。各世代共にトップは「心身ともに健康である(体力がある)こと」。次に20代では「経済的な余裕(お金)ある」(20代=40.5%)が目立ったものの、既婚者が増える30代を境に「経済的な余裕(お金)ある」は急減し、代わって「信頼できるパートナー(恋人・夫婦など)がいること」(30代=44.8%)が増加。さらに定年を迎える60代以上では「信頼できるパートナー(恋人・夫婦など)がいること」が下降し、一方で「安住できる居住環境があること」(60代=26.8%)が急増する傾向が見受けられました。自由回答の中にも「昨年家を建て替え、とりあえずは一つの仕事をし終えたという感じ」(男性60代)など、理想の「終の棲家」を求めるシニア層が大変多いようです。そのほか、30〜40代では「子どもがいること」(30代=24.1%)、20代、70代以上では「余暇や趣味が充実していること」(20代=25.7%)という声が目立ち、世代と共に「幸せになる」ための条件が異なることがうかがえます。

「幸せになる」ために必要なものは?

MA(複数回答)/n(有効回答数)

「スイーツ」「酒」など、「幸せ」は口で味わうもの!?

では日ごろの生活の中で、皆さんが「小さな幸せ(ささやかな幸せ)」を感じる瞬間とはいつでしょうか。最も回答が多かったのは「美味しいもの、甘いものなどを食べたとき」(54.9%)でした。「夫は仕事の帰りが遅く23時〜24時に帰ってくることが多く、仕事の帰りにコンビニスイーツを買ってきてくれる。それを寝る前にそれを食べるのが私の癒し」(女性20代)、「忙しくてイライラしていても、甘いものを口にすれば元気になれる」(女性40代)など、「美味しいもの・甘いもの」で疲れやストレスが吹っ飛ぶという声。さらに「就寝前に夫婦でビールを飲むひととき」(男性50代)など、同様5位にも「晩酌をしているとき」(28.5%)が挙げられ、甘党、辛党ともに口から「至福の瞬間」を実感。1日の終わりの一口、一杯が明日への活力へ結びついていることがうかがえます。

■日ごろの生活の中で「小さな幸せ(ささやかな幸せ)」を感じる瞬間

1 美味しいもの、甘いものなどを食べたとき 54.9%
2 お風呂にゆっくりと浸かったとき 36.7%
3 家族団らんを過ごしているとき 35.7%
4 布団に入って寝る瞬間に感じる 32.2%
5 晩酌をしているとき 28.5%
6 旅行やレジャーなどに出かけたとき 24.7%
7 家族や人から「ありがとう」「美味しかった」など言葉をかけてもらったとき 19.1%
8 夫婦・恋人と会話をしているとき 16.7%
9 子ども(孫)と遊んでいるとき 15.4%
10 テレビやDVDなどを観ているとき 12.4%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

平穏無事に1日を終えたことを「暖かい風呂」「ぬくぬくの布団」で実感

次に2位は「お風呂にゆっくりと浸かったとき」(36.7%)。「お気に入りの入浴剤をいれてゆっくりお風呂で過ごす時間が幸せ」(女性30代)など、湯船にしっかりと浸かって体の疲れを取り、気分をリフレッシュさせるという声。さらに「疲れたぁ〜って布団に入り、ホッとする瞬間が幸せ」(女性40代)など、4位にも「布団に入って寝る瞬間に感じる」(32.2%)が挙げられ、平穏無事に1日を過ごせたことへの安堵のほか、特に寒さの厳しいこの季節は「暖かい湯船」や「ぬくぬくの布団」へ入った瞬間に心地良さを感じている人が大変多いようです。そのほか、「単身赴任先から帰宅して、家族と共に食事をするとき」(男性50代)など、3位に「家族団らんを過ごしているとき」(35.7%)、8位に「夫婦・恋人と会話をしているとき」(16.7%)、9位にも「子ども(孫)と遊んでいるとき」(15.4%)が挙げられ、家族や好きな人と共に過ごす時間に「無上の喜び」を感じるという声が多数寄せられました。

「美味しかった」という家族のひと言に「小さな幸せ」を噛みしめる女性たち

性別ではいかがでしょうか。まず女性回答では「美味しいもの、甘いものなどを食べたとき」(男性=40.5%、女性=71.1%)が圧倒的でした。「どこかに出かけて美味しいものを食べる時が幸せ。自分で作らなくていいし片付けもしなくていい。こんなに幸せなことありません」(女性30代)など、衣食住美の中で特に「食べること」にささやかな幸せを感じるという声。さらに「食事を作って褒められるのはうれしい」(女性30代)など、「家族や人から『ありがとう』『美味しかった』など言葉をかけてもらったとき」(男性=11.1%、女性=28.1%)が挙げられ、「食べる」ばかりではなく、家族のために「料理を作る」ことも、女性にとっての小さな喜びの一つとなっていることがうかがえます。そのほか、「晴天の下で家族の洗濯物を干しているときに幸せを感じる」(女性30代)など、「青空の広がった晴天を見たとき」(男性=7.6%、女性=15.8%)という声も女性ならではのものでした。

■女性:「小さな幸せ(ささやかな幸せ)」を感じる瞬間

1 美味しいもの、甘いものなどを食べたとき 71.1%
2 家族団らんを過ごしているとき 38.3%
3 布団に入って寝る瞬間に感じる 36.9%
4 お風呂にゆっくりと浸かったとき 36.7%
5 家族や人から「ありがとう」「美味しかった」など言葉をかけてもらったとき 28.1%
6 旅行やレジャーなどに出かけたとき 26.8%
7 晩酌をしているとき 19.3%
8 夫婦・恋人と会話をしているとき 18.2%
9 青空の広がった晴天を見たとき 15.8%
10 子ども(孫)と遊んでいるとき 15.4%

MA(複数回答)/n(有効回答数)

「晩酌」は幸せの証!? 1日の終わりに美酒に酔いしれる男性たち

一方、男性回答で目立ったのは「晩酌をしているとき」(男性=36.7%、女性=19.3%)。「家内の手料理を肴に毎日晩酌する。缶ビール1本と焼酎2杯が決まり」(男性60代)など、女性は「食べること」「作ること」に喜びを得ていたのに対して、男性は1日の仕事の疲れを「飲むこと」で癒し、「小さな幸せ」をほろ酔い気分で味わっていることがうかがえます。さらに男性ならではの回答では「趣味であるフットサルをやっているとき」(男性30代)など、「運動をして気持ち良い汗を流しているとき」(男性=13.5%、女性=6.6%)という声も挙げられました。

■男性:「小さな幸せ(ささやかな幸せ)」を感じる瞬間

1 美味しいもの、甘いものなどを食べたとき 40.5%
2 晩酌をしているとき 36.7%
2 お風呂にゆっくりと浸かったとき 36.7%
4 家族団らんを過ごしているとき 33.4%
5 布団に入って寝る瞬間に感じる 28.0%
6 旅行やレジャーなどに出かけたとき 22.8%
7 夫婦・恋人と会話をしているとき 15.4%
7 子ども(孫)と遊んでいるとき 15.4%
9 運動をして気持ち良い汗を流しているとき 13.5%
10 テレビやDVDなどを観ているとき 11.9%

MA(複数回答)/n(有効回答数)



そのほか、自由回答の中には「毎週やっている競馬が当ったとき」(男性30代)、「パチンコの大当たり」(男性40代)など、ギャンブルで勝ったとき。「晴れた日にガーデニングをしているとき。また菜園でほんの少しでも収穫があったとき幸せを感じる」(女性50代)、「寒さの中、土の中から芽吹く植物を見た時に心が喜ぶ」(女性50代)など、自然や生命の息吹を感じたとき。さらに「何もしなくて、ぼーっとテレビを見ているときはちょっと幸せ」(女性30代)など、何の緊張感もない、くつろぎのひとときに幸福感を得ている人もいました。


今回は「小さな幸せ」をテーマに皆さんのご意見を聞いてきました。「とても幸せだと感じている」(16.0%)、「まあまあ幸せだと感じている」(63.6%)という声は全体の8割近くを占め、政治不安、経済不況が叫ばれる最中とはいえ、意外にも皆さんの「幸福度」が高く、充実した生活を送っている人が大変多いようです。また幸せの条件として「お金」「仕事」「政治」よりも、「健康」と「パートナー」を重視する声が目立ち、逆境に強く、たくましい日本人の姿が浮き彫りとなりました。さらに「小さな幸せ」を感じる具体的な要因として、「家族団らんを過ごしているとき」「家族や人から『ありがとう』『美味しかった』など言葉をかけてもらったとき」「夫婦・恋人と会話をしているとき」「子ども(孫)と遊んでいるとき」が挙げられ、私たちは人間関係でたくさんの悩みを抱える一方、人との信頼関係や絆から多くの「幸せ」を感じ取っていることを改めて実感させられるアンケート結果となりました。


さて2週間後の3月9日は「サンキューの日」とのこと。人間関係は「灯台もと暗し」になりやすいもの、あなたの幸せを支えているのは、意外にごく近くにいる人びとの存在ではないでしょうか。いま一度、あなたにとっての「小さな幸せ」とは何かを考えてみてはいかがでしょう。


>>当ウェブサイト「ハピ研」が開発した「しあわせタイプ診断」は こちら(http://www.asahigroup-holdings.com/company/research/hapiken/seikatsu/type_check/)です。ぜひお試しください。


最後に皆さんが日々感じている「幸せ」に対して、誰かに「ありがとう」と感謝するとすれば、それはどなたかを聞いてみました。


■あなたが「ありがとう」を伝えたい人は?

夫へ
  • 「仕事の帰りが遅く、休みも少ないのですが、仕事帰りにお土産を買ってきてくれたり、休みの日には子供の面倒をみてくれたりする。私への気遣いをしてくれているのを感じているから」(女性20代)
妻へ
  • 「仕事から帰って来るとお風呂が沸いていて、出れば食事が出来ていて、すぐにお酒が飲める」(男性50代)
子どもへ
  • 「保育園に迎えに行くと、笑顔で走りよってくると、疲れが吹っ飛ぶ」(女性30代)
母へ
  • 「小さいころ影で大変な節約をしてでも、旅行やレジャーに連れて行ってくれたので感謝。今は自分が母のためにお返しが出来る事を幸せに感じる」(女性30代)
夫へ
  • 「かなりわがままな私に嫌な顔をせずに(たまに怒られるけど…)付き合ってくれているから。それに私に心配をかけさせないため、仕事の嫌なことはなるべく家に持って帰らないようにしてくれる。朝が早かったり、夜が遅かったりと大変だけど嫌な顔せずに元気に仕事に行ってくれているので、本当に感謝している」(女性30代)
夫へ
  • 「なんだかんだと言っても、入院中は毎日面会にきてくれた。抗がん剤治療中は、精神的にも、身体的にも助けてもらいました」(女性40代)
恋人へ
  • 「生まれてはじめて、自分よりも先に思いやれる人に出会いました」(男性40代)
ペットへ
  • 「ペットの犬2匹。無条件で自分を頼り愛してくれていると日々感じるから。やはり頼られていると感じることは、私にとって『喜び=幸せ』といえる」(女性30代)
友だちへ
  • 「色んな悩みも子供や親にも言えない事も相談にのってもくれるし、励ましてくれるし本当に大切な人達」(女性50代)
平和へ
  • 「戦後の日本に生まれたからこそ、現在の安定した生活が送れていると思う」(男性50代)
両親へ
  • 「両親を早く亡くしたが、その分生活力が人より早く目覚め、自立出来ていることに感謝している」(女性40代)
妻へ
  • 「妻にはお金の面で苦労かけているが、冗談でも『ありがとう』とは素直に言えない。ちょっと肩をもんであげたりするぐらいで、言葉では照れくさくってなかなか言えません」(男性50代)