平成23年(2011年)12月期 決算説明会 主な質疑応答

A.昨年以降、様々な販促効果もあり『スーパードライ』のブランド指標は上昇してきているため、ブランド価値をさらに向上させるうえで、エクステンション商品を発売する良い時期であると判断した。
また、今期のノンアルコールビールテイスト飲料市場は、10%程度成長すると推定しているが、当社としては、2月に発売する『ドライゼロ』の初期出荷見込みが計画に対して約2倍になるなど、大変高い評価を頂戴している。年間計画の300万函以上を目指していきたい。

A.頂新グループとは、具体的な事業展開に向け協議を重ねてきているが、東日本大震災の影響などもあり、具体的な取り組みにはもう少し時間がかかる見込みである。また、本年から両社の間でR&D技術交流会を立ち上げ、新しいチャレンジの具体化も検討している段階である。

A.豪州やマレーシアの買収先がペプシと提携しており、今後は中国でも提携範囲が拡大していくことになる。但し、アジア・オセアニア地域の飲料事業において、純粋なボトラービジネスとして提携を拡大するのではなく、各社の収益性の向上で関係を強化していく。
業績への影響は、康師傅社の買収手続きが完了していないため言及できないが、今期の当期純利益への影響は大きくないと見込んでいる。

A.オセアニア事業においては、2010年に買収したシュウェップス社に加え、昨年買収した飲料4社と酒類1社を、現地持株会社のもとで一体運営していくことでシナジーを創出していく。具体的には、各社のブランドや販売チャネルの強みを融合することで売上シナジーを創出し、また、間接コストの効率化や生産・物流面でコストシナジーを創出していく。今後3年間で、年平均8%程度の売上成長と60百万豪ドルのコストシナジーを目指していく。

A.来期以降の収益構造改革については、内容を現在検討している段階であり、具体的な目標値は未だ決まっていない。現在の中期経営計画同様に、ビール社、飲料社を中心に最適な生産・物流体制の構築を進めると共に、固定費全般の効率化を検討していく。

A.詳細は現在検討中であり、未だお話できる段階でははいが、有限実行やステークホルダーの満足度を高めること、また、人材や商品、技術などの資産価値を高めるといった視点で検討していく。株主還元についても、今期は、中期経営計画の目標である当期純利益650億円を達成し3円増配を実施する予定であるが、次期中計では、全てのステークホルダーの満足度を上げていくという方針のもとで、その充実化を検討していく。

A.具体的な議論はこれからだが、これまでもキャッシュフローを重視した経営に努めており、次期の中計でも重視していく。ROEについては、現中期計画では、事業投資を優先すると同時に経済環境が厳しい中で自己資本の充実化を図るといった視点から9%程度を目処としてきたが、今後は株主還元の充実化も含めて検討していく。

A.設備投資については、現中期計画と同様に、毎期300~400億円程度の水準を見込んでいる。事業投資と株主還元については、バランスをとりながら企業価値の向上を目指していく。金融債務については、昨年はDEレシオで0.6倍程度となっているが、必要な事業投資が無ければ、投資余力を高める債務の削減と株主還元とのバランスを鑑みてキャッシュフローを配分していく。

本資料のいかなる情報も、弊社株式の購入や売却などを勧誘するものではありません。また、本資料に記載された意見や予測等は、資料作成時点での弊社の判断であり、その情報の正確性を保証するものではなく、今後予告なしに変更されることがあります。万が一この情報に基づいて被ったいかなる損害についても、弊社および情報提供者は一切責任を負いませんのでご承知おきください。