平成29年(2017年)第2四半期決算説明会 主な質疑応答

A.強化すべき強みは、高い収益性、強いブランド力、高い生産効率・醸造技術、経営能力の高い人材であり、こうした強い競争力を持ったグローバルなプレミアムビールメーカーを目指していく。一方で、高付加価値化を推進する人材と商品には課題があり、今後は経営能力が高く、事業推進力がある人材の育成を更に強化していく。

A.ビール類市場は1%の縮小が続く見込みであり、需要を創造する取組みの強化が必要である。今年、『スーパードライ瞬冷辛口』を発売し、20-30代の消費者の需要喚起で成果をあげている。また、市場が拡大しているRTDやノンアルコール等のビール類以外の酒類を強化していく。コスト面では、原価率の低減に加えて、リベートを含む広告販促費の効率化などに取り組んでいく。

A.『ウィルキンソン』と『カルピス』が成功した理由は、歴史あるストーリー性を打ち出し、天然、健康というイメージの強化により、安心感を醸成したことが大きい。今後は、主力商品の既存ラインアップだけではなく、エクステンション商品などを活用し、健康領域での商品開発を強化し、健康に強みを持つ飲料会社として成長したい。

A.欧州事業は、プレミアム市場での忍耐強いマーケティング力が優れており、国内外での『スーパードライ』のブランド強化において大変参考になる。一方、アサヒグループとしては、ブランド価値を支える品質技術などに強みを持っている。今後は、それぞれの「強み」の融合により、グローバルなプレミアム市場を中心として、新たな成長機会を捉えていく。

A.今後3年で60億円程度のシナジーの創出を目指していく。具体的には、調達先との契約の見直し、バックオフィス機能の最適化などを中心に創出していく。また、ITの機能統合などを上乗せしていくことにより、5年程度を目途に100億円以上のシナジー創出を見込んでいる。

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