OUR STORIES
砂糖 の量を減らし、世界の人々の健康を共に築く
従来、アサヒグループ各社は個別に商品の減糖処方の 開発に取り組んでいました。しかし、砂糖削減 の取り組みを更に加速させるために、国内外事業会社を通じた中長期的な企業の発展につながる研究に取り組む アサヒクオリティアンドイノベーションズ社(AQI社)は、各社と連携して様々な研究・開発を現在推進しています。
具体的な取り組みの一つが、豪州で飲料事業を展開するAsahi Beverages社とAQI社による減糖処方開発プロジェクトです。処方とは、清涼飲料商品の味を決めるレシピです。
まず、両社は既存の商品に対して消費者がどのような味を求めているのか、おいしいと感じる味の要素の洗い出しを行いました。その後、複数ある減糖方法を検証し、実現したい味に向けた最適な方法で提供する処方の開発を試みました。新たに開発された処方では高感度甘味料*を使用せずに砂糖使用量を20%削減することに成功。現在はその技術を活用して他の商品への応用を進めています。
*砂糖の数百倍~数千倍の甘みをもつため、少量で甘みをつけることができる甘味料
こうした開発プロジェクトの他にもAQIではグループ各社と連携し、様々な研究を通じて砂糖を削減してもおいしさを維持した清涼飲料商品の実現を目指しています。AQIの商品開発についてはこちらをご覧ください。
研究開発
砂糖使用量を抑えた商品の拡充にも私たちは取り組んでいます。Asahi Beverages社は、加盟 している業界団体「Australian Beverages Council」のメンバーとして、清涼飲料商品に使用する砂糖の量を2025年までに20%削減(2015年比)することを目標に掲げて共に取り組んできました。当初掲げた目標を大幅に上回る量の砂糖削減を実現し、業界として目標を25%に上方修正し、更なる目標達成に向けた商品展開に取り組んでいます。Asahi Beverages社は、SchweppesやSunkistなどのブランドで多くの砂糖不使用商品や砂糖使用量を減らした商品を展開しています。
東南アジア地域においても、砂糖使用量の削減に取り組んでいます。同地域で飲料事業を統括するAsahi Holdings Southeast Asia社 が掲げる「2021年までにReady to Drink商品の70%以上を100ml当たり5グラム以下の砂糖使用にする」というコミットメントの一環として、ローシュガー飲料商品の拡充を図ってきました。その結果同地域において、砂糖の使用量100mlあたり5g以下の商品構成比を2023年には87%の割合に高めることに成功しました。